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猫だまし戦法講座 第3章・第4節 対2手目△3四歩・VS居飛車型 △8五歩保留型
△8五飛車先保留型とは、第3章第1節その2で述べたように、初手から▲7八飛△3四歩▲4八玉△8四歩▲3八玉のところで△8五歩と突いてこない形のことです。この場合、振り飛車側の指し手の自由度が格段に上がります。例えば△8五歩の代わりに△6二銀の場合について、一例を紹介します。 -
猫だまし戦法講座 第3章・第3節 対2手目△3四歩・VS居飛車型 ▲8八飛の変化 その2
前回の第2図から③△3三角(今回第1図)としてきた場合について説明します。これに対し▲6六角と合わせるのは、△同角▲同歩から△8八角と打たれると案外難しい気がします。▲7七角の合わせでも同様です。そこで、▲6六歩と突いて受けられるのが▲6八飛型の利点です(なお、7五歩と伸びている形では△6六同飛と取られてしまいます)。 -
猫だまし戦法講座 第3章・第3節 対2手目△3四歩・VS居飛車型 ▲8八飛の変化 その1
本節では、前々節第3図から▲8八飛(本節第1図)とした場合について説明します。この飛車ぶつけのほうが、前節で説明した▲7七角よりも勝ると私は考えています。これに対し、△8八同飛成とした場合については本節の最後に述べます。本譜は、後手が△8七歩と飛車交換を避けてきた場合です。 -
藤井聡太四段 対 大橋貴洸四段のかなけんシステム 棋王戦
将棋連盟ライブ中継アプリにて、好局振り返りとして2017年3月23日に行われた第43期棋王戦予選、藤井聡太四段 対 大橋貴洸四段戦がトップに上がっていました。この1局は、藤井四段にとって2016年度最終戦であり、NHK杯予選も含めれば公式戦デビューから10連勝目の1局でした。 -
「これだけで勝てる 三間飛車のコツ」、2017年将棋書籍売上ランキング9位に
将棋情報局にて、2017年将棋書籍売上ランキング ベスト10が発表され、「これだけで勝てる 三間飛車のコツ」(大平武洋六段 著)が第9位に輝きました。1位の「天才棋士降臨・藤井聡太 炎の七番勝負と連勝記録の衝撃」、2位、7位、8位の詰将棋集、3位、4位の次の一手集を除いた定跡書・戦術書にしぼれば、5位の「常識破りの新戦法 矢倉左美濃急戦 基本編」(斎藤慎太郎七段 著)、6位の「これで万全! 奇襲破り事典」(本間博六段 著)に次ぐ3番目です(なお10位は「堅陣で圧勝!対振り銀冠穴熊」(増田康宏四段 著))。 -
菅井竜也王位、「中飛車すがいたち」で石田流に連勝し2次予選突破 朝日杯将棋オープン戦
第11回朝日杯将棋オープン戦2次予選にて、菅井竜也王位が初戦で山崎隆之八段に、続く2戦目で豊島将之八段に勝利し、本戦トーナメントへの進出を決めました。初戦の山崎八段戦で、先手番となった菅井王位は初手▲5六歩から中飛車を採用。対する山崎八段は、直ちに三間飛車を明示(第1図)。 -
【2017年12月版】将棋ウォーズの三間飛車党トップ3まとめ
スマートフォン、タブレット、PCブラウザなどから、1日3局まで無料で手軽に対局を楽しめる将棋アプリ、将棋ウォーズ。各個人で一番の得意囲いと得意戦法は、マイページから確認することができます。また、将棋ウォーズ全体での囲い別、戦法別の獲得段位ランキングもあります。今回、三間飛車関連の戦法別獲得段位ランキングトップ3をまとめてみました。 -
猫だまし戦法講座 第3章・第2節 対2手目△3四歩・VS居飛車型 ▲7七角の変化
本節では、前節第3図から▲7七角(本節第1図)とした場合について解説します。▲7七角に対し、後手は2二の銀を守る△8二飛の一手。続いて▲8四歩と垂らして歩成を狙います。△3三桂のところは△3三銀もありますが、▲3三角成から▲8三銀と攻めてくる筋が見えているため、居飛車側にとってはやや気が進まないか。 -
石田流の基礎知識 4→3戦法とは
「4→3戦法」とは、3・4・3戦法に影響を受けた戸辺誠七段が発案した新手・新戦法です。3・4・3戦法と同じく、「後手番で石田流を目指す」という発想から生まれた戦法で、序盤の乱戦をできるだけ避け、より安定感を高めています。 -
隙がない豊島将之八段、佐藤和俊六段の三間飛車藤井システムを寄せ付けず NHK杯
第67回NHK杯テレビ将棋トーナメント3回戦、豊島将之八段 対 佐藤和俊六段戦は、佐藤六段が後手になった時点で想定された通り、居飛車 対 三間飛車藤井システム(久保システム)の戦いとなりました。