居飛車▲4五歩急戦VS後手ノーマル三間飛車・切り返しの手筋
第1図は先手▲4五歩急戦VS後手ノーマル三間飛車の定跡のひとつです。三間飛車側は△7一銀・△2二飛型で待つのが最善とされています。第1図のように△7二銀・△3二飛型の場合「居飛車側良し」が定説です。しかし実戦的にはいろいろと手段があるもので、「強いほうが勝つ」まあまあの局面といえそうです。
第1図は先手▲4五歩急戦VS後手ノーマル三間飛車の定跡のひとつです。三間飛車側は△7一銀・△2二飛型で待つのが最善とされています。第1図のように△7二銀・△3二飛型の場合「居飛車側良し」が定説です。しかし実戦的にはいろいろと手段があるもので、「強いほうが勝つ」まあまあの局面といえそうです。
居飛車穴熊崩しの問題を紹介します。3二に金が張りついた問題図。最も厳しくせまる一手はなんでしょうか?
3手目▲7五歩に対する4手目△4二玉。先手石田流に対する定跡のひとつです。以下▲6六歩と突き、石田流▲7七角型VS左美濃に進むのが平成後半の基本定跡です。が、▲6六歩の代わりに▲7八飛とすると、△8八角成▲同銀△4五角▲5八玉△2七角成▲7四歩△同歩▲5五角△3三桂▲7四飛と、大駒が乱舞する乱戦定跡に進みます。
居飛車穴熊に対する比較的珍しい戦法を紹介します。この形は、将棋倶楽部24でSuper megutan六段がよく用いるものです。第1図は、居飛車側が▲9八香と上がって居飛車穴熊を見せたところ。後手陣は、早めに△5三銀型を決めています。
2009年4月現在、「将棋倶楽部24」で最強の三間飛車党(レーティングが3000点を越えています)であるstably氏と、24の最高レーティング保持者であるyomoni-氏の一戦より。第1図は後手のyomoni-氏が△1二香と香を上がり、居飛車穴熊の方針を明示したところです。
▲某七段VS△4946toyo六段戦より。先手三間飛車VS後手△5三銀左型急戦の序盤戦。ここから、最近ではほとんど現れませんが、以下のような駒組みもあります。大山康晴十五世名人の時代にはよく見られたようです。
2009年11月に行われた第3回朝日杯オープン戦二次予選・▲島朗九段VS△丸山忠久九段戦より。初手から▲7六歩△3四歩▲6六歩△3二飛という駆け引きの末、先手・島九段の居飛車+左美濃 対 後手・丸山九段の角道オープン石田流+振り飛車穴熊の戦いとなりました。
将棋倶楽部24で最強クラスの棋力を誇る三間飛車党・o.kantaro七段(2003年時点)。その対局の一部を2局紹介します。▲o.kantaro七段VS△某六段戦より。三間飛車銀冠VS居飛車穴熊。常人では、▲4五歩を急いでしまうところですが。
▲adomaiyabega六段VS△某六段戦より。後手陣は、△6五歩の一手がちょっと余計に見えます。玉の移動が一手遅れた感じです。
角交換しやすい、さばきが狙いの▲7七角型石田流。定跡形ではありませんが、経験値を積めば自分だけの裏定跡ができあがるでしょう。▲7七角型には、角交換を避けてくる棒金党が多いかもしれません。そんな実戦例を2局紹介します。