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【2021年12月版】将棋ウォーズの三間飛車党トップ3まとめ

相振り飛車の基礎知識 三間飛車VS四間飛車とは

目次

比較的マイナーな相振り四間飛車

相振り飛車戦では、四間飛車(第1図。先手四間飛車VS後手三間飛車の例)は三間飛車や向かい飛車に比べて損な戦法と言われています。

【第1図は7手目▲6八飛まで】
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 銀 飛 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=7 ▲6八飛まで

玉は深く3筋または2筋(場合によっては穴熊の1筋)に囲うのが一般的であり、三間飛車や向かい飛車なら相手玉に近いところで戦えるのに対し、四間飛車だと争点がズレがちだからです。

その代わり、6七(4三)の地点がしっかりと守られているので▲6五角(△4五角)を打たれる隙がなく、安定感があります(後述のように、三間飛車だと激しい変化がつきまといます)。

西川流

そんな風潮の中、純粋な四間飛車とは呼べませんが、西川和宏六段が編み出した「西川流」が四間飛車と向かい飛車を両天秤にかけたユニークなオープニング戦術として知られています。

初手から▲7六歩△3四歩▲6六歩と角道を止める手に対し、△3二飛と三間飛車にするのが後手の有力な戦術の1つですが、これに対し▲7七角と上がったあと飛車と左銀の移動を保留して8筋の歩をズンズンと伸ばしていくのが西川流です(第2図)。

【第2図は9手目▲8五歩まで】
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金 ・v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・v玉 ・ ・v飛v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 角 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=9 ▲8五歩まで

このあと後手が動いてこなければストレートに向かい飛車、△3六歩▲同歩△同飛と動いてくれば▲6六飛(第3図)と四間飛車にします。

【第3図は13手目▲6八飛まで】
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金 ・v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・v玉 ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ ・v飛 ・ ・|六
| 歩 ・ 角 ・ 歩 歩 ・ 歩 歩|七
| ・ ・ ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
手数=13 ▲6八飛まで

西川流について詳しく知りたい方は、西川六段執筆の「これからの相振り飛車」をご覧ください。

著:西川和宏
¥1,355 (2021/12/05 03:18時点 | Amazon調べ)

2歩まとめて手持ちにする手筋

相振り飛車戦における四間飛車で有名な手筋は、6筋と8筋の歩をまとめて交換して手持ちにする手筋です。

例えば第4図。

【第4図は18手目△4三銀まで】
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・v飛v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v銀 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・|四
| ・ 歩 ・ 歩 ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 角 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 銀 飛 ・ 玉 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=18 △4三銀まで

ここから▲8四歩△同歩▲6四歩(局面によって歩を突く順番で微妙なマギレが生じます)△同歩▲同飛△6三歩▲8四飛(第5図)で、2歩を手持ちにしつつ戦いやすい8筋に飛車を転換でき、一石二鳥です。

【第5図は25手目▲8四飛まで】
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v玉 ・v金 ・v飛v角 ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v銀 ・v歩v歩|三
| ・ 飛 ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 角 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 銀 ・ ・ 玉 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩二 
手数=25 ▲8四飛まで

これが指したくて四間飛車にしている人もいるかもしれません。

石田流VS角道オープン四間飛車も

平成後期に入って一般的になってきたのが、角道オープン振り飛車です。それは相振り飛車の世界、そして三間飛車VS四間飛車の世界でも変わりません。

3手目▲7五歩に対する4手目△4二飛(第6図)。または初手から▲7六歩△3四歩▲6八飛(第7図)。

【第6図は4手目△4二飛まで】
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=4 △4二飛まで
【第7図は3手目▲6八飛まで】
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金v銀v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=3 ▲6八飛まで

第6図は、先手が▲7五歩と突いているためすでに先手三間飛車VS後手四間飛車がほぼ確定。

第7図は、後手が望めば相振り飛車になります。例えば第7図以下△3二飛?!(第8図)または△3五歩で先手四間飛車VS後手三間飛車確定です。

【第8図は4手目△3二飛まで】
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=4 △3二飛まで

第8図は「▲6五角問題」(▲2二角成~▲6五角)が生じている危険極まりないオープニングですが、意外にバランスが取れています。詳しくは後述の「角交換相振り飛車 徹底ガイド」(杉本昌隆八段 著)をご覧ください。

関連棋書

先手三間飛車(石田流)で後手四間飛車を攻略する戦術を解説する棋書としては、「石田流を指しこなす本 相振り飛車編」(戸辺誠七段 著)がオススメです。VS角道クローズ四間飛車、VS角道オープン四間飛車の両方が載っています。

先手角道オープン四間飛車VS後手三間飛車については、「角交換相振り飛車 徹底ガイド」に詳しく載っています。

著:杉本 昌隆
¥1,525 (2021/12/06 08:17時点 | Amazon調べ)

相振り四間飛車はメジャー化するか?

相振り飛車戦では、安定感はあるものの中途半端な布陣と見られがちな四間飛車。

西川流のような画期的な戦術が現れ、メジャーな戦法となる日がいつか来るでしょうか?

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【2021年10月更新】相振り飛車の基礎知識、定跡まとめ 相振り飛車の基礎知識、定跡をまとめました。詳細記事へのリンクも載せています。なお、ノーマル三間飛車については「ノーマル三間飛車の基礎知識、定跡まとめ」を、石田流については「石田流の基礎知識、定跡まとめ」を、奇襲戦法&特殊な三間飛車については「奇襲戦法&特殊な三間飛車の基礎知識、定跡まとめ」を参照ください。
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