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永世七冠達成記念 羽生善治永世竜王の三間飛車
第30期竜王戦第5局、羽生善治棋聖 対 渡辺明竜王戦は、先手・羽生棋聖の勝利。通算成績を4勝1敗とし、竜王位を奪取して永世竜王の資格を獲得、さらには永世七冠を達成しました。戦型は角換わりだったため、本サイトでの紹介は割愛します。代わりに、永世七冠達成記念として、羽生竜王がここ10年間のタイトル戦で三間飛車を採用した将棋を2局紹介します。 -
里見香奈倉敷藤花の三間飛車 対 伊藤沙恵女流二段の向かい飛車 倉敷藤花戦
第25期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負は、里見香奈倉敷藤花が2連勝で伊藤沙恵女流二段の挑戦を退け、防衛を果たしました。本記事では、先手・伊藤沙恵女流二段が向かい飛車、後手・里見香奈倉敷藤花が三間飛車に構えて相振り飛車の戦いとなった、第1局を紹介させていただきます。 -
VS棒金・定跡外しの▲7七角型石田流
「定跡外伝」 や 「島ノート 振り飛車編」(島朗九段 著) でしっかり紹介されたため、もはや完全に定跡が整備された感のある石田流VS棒金。第1図は島ノート141ページあたりとほぼ同一局面です。第1図以下、本の通りにお互い指すのが正着なのでしょうが、ここでは定跡を外す手順を紹介します。 -
石田流の基礎知識 楠本式石田流とは
楠本式石田流とは、アマ強豪の楠本誠二氏が発案した石田流です。組み上がるまでに手数がかかるので、対居飛車穴熊専用の布陣といえるでしょう。ポイントは以下の2点。B面攻撃、端玉。ここでいう「B面攻撃」とは、角の攻撃対象のことを指しています。普通石田流の角の位置は、石田流本組みのように▲9七角型か、▲7七角型。相手の玉の方をにらむ角筋がメインとなります。しかし楠本式石田流では、飛車の方をにらみます。 -
猫だまし戦法講座 第3章・第1節 対2手目△3四歩・VS居飛車型 概要説明 その2
4手目△8四歩(第1図)に対し、先手は悠然と▲3八玉!とすればOKです。続いて後手は普通△8五歩と突いてきますが、8四のまま保留してくることも考えられます。これについてはこの章の第4節で紹介します。▲3八玉に対する△8五歩には、ここでようやく▲7六歩(第2図)と角道を開けます。 -
久保利明王将のうっかり三間飛車 対 佐藤康光九段の天衣無縫流 順位戦
久保王将と菅井王位の対談の全文が、将棋世界2017年12月号に掲載されました。10ページにわたる、内容充実の対談です。この対談の中で、久保王将は菅井王位の新手・うっかり三間飛車(第1図)について、面白いエピソードを披露しています。 -
猫だまし戦法講座 第3章・第1節 対2手目△3四歩・VS居飛車型 概要説明 その1
第3章と第4章では、2手目△3四歩(第1図)の展開について解説します。2手目△3四歩に対する3手目は、▲4八玉(第2図)の一手。▲7六歩では、△8八角成から△4五角がすこぶる厳しいためです。またそれ以外の手だと、△8四歩からの飛車先攻めに対して、対応が間に合いません。 -
将棋情報局にて、佐藤康光九段と鈴木大介九段の対談「石田流の現在と未来」公開中
将棋情報局にて、佐藤康光九段と鈴木大介九段(当時八段)のトップ棋士対談「石田流の現在と未来」の一部が公開されています。この記事は、将棋世界2017年3月号の特集「いま石田流がアツい!」の中の記事の1つです。 -
鈴木大介九段、ノーマル三間飛車からの石田流で中村太地王座に勝利 順位戦
第76期順位戦B級2組、▲中村太地王座 対 △鈴木大介九段戦。先月王座のタイトルを獲得し、ノリに乗っている中村王座の居飛車に対し、鈴木九段はノーマル三間飛車を採用(第1図)。ここから中村王座が居飛車穴熊を目指したのに対し、それを阻止することなく自然に石田流に組み替える戦術を選択しました(第2図)。囲いはオーソドックスな美濃囲いです。 -
「菅井ノート 相振り編」ひとくちレビュー
「菅井ノート 相振り編」を購入しました。ひとくちレビューをお送りします。菅井ノート 先手編、後手編、そして実戦編に続く第4弾が、この相振り編です。「本書を執筆し始めた頃は、まだ王位リーグを戦っている最中」(あとがきより)であり、その後王位のタイトル獲得当日に将棋情報局編集部による本書のリリースが発表され、そして2017年10月の発売と、忙しくかつノリに乗っている最中に執筆・発売されたのが本書です。