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相振り飛車の基礎知識 三間飛車VS四間飛車とは

【2021年10月更新】相振り飛車の基礎知識、定跡まとめ

相振り飛車の基礎知識、定跡をまとめました。詳細記事へのリンクも載せています。

なお、ノーマル三間飛車については「ノーマル三間飛車の基礎知識、定跡まとめ」を、石田流については「石田流の基礎知識、定跡まとめ」を、奇襲戦法&特殊な三間飛車については「奇襲戦法&特殊な三間飛車の基礎知識、定跡まとめ」を参照ください。

目次

相振り飛車戦の囲い

美濃囲い

【参考図は△7一玉まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v王v金 ・ ・v銀v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・ ・v飛v角 ・|二
|v歩v歩v歩v金v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 金 歩 歩 歩|七
| ・ 角 飛 ・ ・ ・ 銀 ・ ・|八
| 香 桂 銀 ・ ・ 金 王 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=0 △7一玉まで

居飛車VS振り飛車の対抗形でもおなじみの美濃囲い。西暦2000年代に入ってからは相振り飛車でも定番になり、今では金無双をしのぐ人気になっています。

相振り飛車では▲2八玉型よりも▲3九玉型のほうが好まれています。▲2八玉型だと2筋からの攻めや端攻めに対しあたりが強くなるため玉が堅くなったとは一概に言えず、3九から2八への玉の移動の一手を攻めの一手に回したほうが価値が高い場面が多いからです。

さらに、2010年代に入ってからは図のような高美濃はまれになり、より先行を重視して玉頭の歩を突かない平美濃が主流になっています。

なお銀冠が指されることもありますが、美濃囲い→高美濃→銀冠の進展というより、▲2八銀+▲3八金(または▲3八玉)の形から、▲2六歩〜▲2七銀として銀冠に進展する方が一般的です。

金無双

【参考図は△6二金上まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・v銀v桂v香|一
| ・v銀v王v金v金 ・ ・v角 ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・|三
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v歩|四
| ・ 歩 歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・|五
| 歩 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩|六
| ・ ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩 ・|七
| ・ 角 ・ ・ 金 金 王 銀 ・|八
| 香 桂 銀 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=0 △6二金上まで

対抗形ではめったに採用されず相振り飛車の戦いで主に採用される、金が横に2枚並ぶのが特徴の囲いです。

玉と金銀が横一直線に並んだ、低くコンパクトな陣形で、上部からの攻めに比較的強い囲いです。銀が2八にいるので、端攻めに強いというのも長所の1つです。

しかしいったん囲いに手が付くと意外ともろかったり、終盤2八の銀が壁銀として祟ることもあります。

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相振り飛車の基礎知識 金無双とは 「金無双」とは、相振り飛車の戦いで主に採用される、金が横に2枚並ぶことが特徴の囲いです。「二枚金」とも呼ばれます。昭和時代の相振り飛車戦では採用されることが多い囲いでしたが、2000年代に入ってからは他の囲いに、とりわけ美濃囲いに主役の座を奪われています。

矢倉

【参考図は▲5六銀まで】
後手の持駒:歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・v王v金v金 ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩 ・v桂v歩 ・|三
| ・ ・ ・ ・v銀v歩v飛 ・v歩|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 銀 歩 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 角 ・ 歩 金 銀 歩 歩|七
| ・ 飛 ・ ・ ・ 王 金 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=0 ▲5六銀まで

相居飛車戦で定番の矢倉囲いを、左右反転して右辺に構えた囲いです。

組み上がれば堅くて厚みもあり、優秀な囲いです。その反面、組み上がるまでに手数がかかり、組み上がる前に仕掛けられた場合に課題があります。

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穴熊

【参考図は▲2八銀まで】
後手の持駒:歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v銀v金v王 ・ ・ ・v飛 ・|二
|v歩v歩 ・v金v歩v銀v角 ・v歩|三
| ・ ・ ・v歩 ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・|五
| ・ ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 ・ ・ ・ 金 金 銀 香|八
| 香 桂 銀 ・ ・ ・ ・ 桂 王|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
手数=0 ▲2八銀まで

美濃囲いと同様、対抗形でもおなじみの穴熊囲い。玉を隅の1九に囲うのが特徴です。

対抗形の振り飛車穴熊では▲3八金+▲3九金と縦に金が並ぶのが一般的ですが、相振り飛車の穴熊では▲3八金+▲4八金と横に金を並べ、上部からの攻めに備えるのが基本です。

飛車の位置の組み合わせ

先手・後手どちらか、または両方に三間飛車を含むオープニングに絞って紹介します。

三間飛車VS向かい飛車

【参考図は▲8八飛まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金v銀v桂v香|一
| ・ ・v銀v王 ・ ・v飛v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 角 銀 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 王 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=0 ▲8八飛まで

昔は相振り飛車といえばコレというくらい、先手向かい飛車VS後手三間飛車(第1図)は相振り飛車で定番の戦型です。

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三間飛車VS三間飛車(相三間飛車)

【参考図は△3五歩まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v王v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 王 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=0 △3五歩まで

先手・後手双方とも三間飛車に振る戦型です。

先手も後手も愛する三間飛車を譲らない、三間飛車愛あふれる戦型と言えるでしょう。

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三間飛車VS四間飛車

【参考図は△6二金直まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀 ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v王v金v金v銀v飛v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 角 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 銀 飛 金 王 ・ 銀 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=0 △6二金直まで

相振り飛車戦での四間飛車は、相手玉へのあたりが三間飛車や向かい飛車に比べて弱く、あまり良い構えとは評価されていないため、採用数が多くありません。

しかし角道オープン四間飛車(角交換四間飛車)の流行にともない、3手目▲7五歩に対し4手目にいきなり△4二飛と振る戦術は増加傾向にあります。

三間飛車VS中飛車

【参考図は△7一玉まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v王v金 ・ ・v銀v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・v金 ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 歩 ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 飛 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 ・ ・ ・ ・ 銀 ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ 金 王 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=0 △7一玉まで

中飛車から見て玉を右に囲うオーソドックスな中飛車VS三間飛車と、2010年過ぎ頃から現れた、玉を左に囲う中飛車左穴熊(中飛車左玉)VS三間飛車の大きく2つに分けられます。

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先手中飛車VS後手三間飛車の方が多い印象ですが、3手目▲7五歩に4手目△5四歩から先手三間飛車VS後手中飛車に進むオープニングもあります。

戦法、戦術

菅井流三間飛車

【参考図は△6五歩まで】
後手の持駒:歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v王v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・v金 ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v銀 ・v飛 ・ ・|四
| ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・ ・ ・|五
| ・ 歩 歩 歩 銀 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 角 ・ 歩 金 銀 歩 歩|七
| ・ 飛 ・ ・ ・ 王 金 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩二 
手数=0 △6五歩まで

向かい飛車+矢倉に対して石田流三間飛車+美濃囲いから速攻を仕掛ける、軽快な戦術です。

菅井竜也七段がプロ棋士になる前の奨励会時代に、奨励会での対局や将棋倶楽部24で連採したことで注目が集まり、プロ棋界でも指されるようになりました。

「菅井流」の名の付く戦法や戦術は数多くありますが、菅井七段の奨励会時代に生まれたこの相振り菅井流は「元祖・菅井流」と呼べる戦術でしょう。

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こなたシステム

【参考図は△3五金まで】
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉 ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v角 ・ ・v銀 ・v飛 ・|二
|v歩 ・v歩 ・v歩v歩 ・ ・v歩|三
| ・v歩 ・v歩 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・v金v歩 ・|五
| ・ ・ 角 歩 ・ 歩 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 銀 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ 飛 金 ・ 銀 玉 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=28 △3五金まで

3手目▲7五歩からの先手石田流に対し、角交換して直ちに筋違い角を放った後、向かい飛車にして飛車先突破を図る戦法です。

先手が2七の地点を1枚で守っている場合は角と飛車の2枚で攻めることができ、2枚で守っている場合はさらに左金を繰り出していって棒金で攻めかかることができます。

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きmきm金

【参考図は14手目△5四金まで】
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉 ・v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v金 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 飛 銀 ・ ・ 玉 ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=14 △5四金まで

石田流三間飛車対策の戦法のひとつで、左金がユニークな軌道で中段中央に進出していくのが特徴です。金を進出した後は向かい飛車に構えます。

ニコニコから生まれた戦法です。

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石田流の基礎知識 きmきm金とは 「きmきm金戦法」(「きもきも金」と呼びます)とは、石田流三間飛車対策の戦法のひとつで、左金がユニークな軌道で中段中央に進出していくのが特徴です。ニコニコから生まれた戦法で、おなじみのオンライン将棋アプリ「将棋ウォーズ」の戦法コレクションにも入っています。
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