将棋世界2021年3月号 勝又教授講座のテーマは三間飛車VS持久戦
現在「将棋世界」誌で連載中の短期集中講座、「勝又教授が帰ってきた!居飛車VS振り飛車 対抗系の軌跡」。その名の通り、勝又清和七段による講座です。現在発売されている将棋世界最新号・2021年3月号では、三間飛車VS持久戦がテーマになっています。
現在「将棋世界」誌で連載中の短期集中講座、「勝又教授が帰ってきた!居飛車VS振り飛車 対抗系の軌跡」。その名の通り、勝又清和七段による講座です。現在発売されている将棋世界最新号・2021年3月号では、三間飛車VS持久戦がテーマになっています。
高崎七段は三間飛車を多用する振り飛車党。2020年9月に七段に昇段したばかりです。三間飛車の採用率が非常に高く、例えば将棋連盟ライブ中継アプリで中継された2019年度以降の高崎七段の対局22局のうち、14局で三間飛車を採用しています。もはや三間飛車党と呼んでもよい採用率でしょう。
「緩急自在の新戦法!三間飛車藤井システム」のひとくちレビューをお送りします。著者は佐藤和俊七段(出版当時は六段)。三間飛車藤井システムを体系化した本家です。
2019年4月19日に行われた第90期ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント準決勝、▲久保利明九段 対 △郷田真隆九段戦。先手番となった久保九段が採用した作戦は、三間飛車藤井システムでした。
2019年5月1日、令和元年の初日に行われた第45期棋王戦予選、▲本田奎四段 対 △永瀬拓矢七段戦。先手番となった居飛車党の本田四段は初手▲2六歩で居飛車を明示。それに対し後手番・永瀬七段は、4手目△4四歩からしばらく態度を保留したあと、三間飛車に構えました。
「三間飛車藤井システム」とは、居玉のまま駒組みを進める、△4三銀型ノーマル三間飛車の総合戦術です。もともとは居飛車穴熊対策として誕生しましたが、居飛車側の戦術の多様化にともない、対急戦、対左美濃などを含んだ総合的なシステムとして体系化されました。
「三間飛車藤井システム」を編み出した振り飛車党・佐藤和俊六段が、第77期順位戦C級2組で9勝1敗の成績をおさめ、15年目にしてついにC級1組への昇級を決めました。おめでとうございます。
コンピュータ将棋に造詣が深く、それを活用した最先端の居飛車研究によりスムーズな居飛車党転向を果たし、好成績を残している遠山雄亮六段。その遠山六段が、最近の振り飛車事情をテーマにした記事をYahoo!ニュースに投稿し、注目を集めています。
コンピュータ将棋ソフトは居飛車を高く評価しており、実際に居飛車党のソフトが世界コンピュータ将棋選手権(WCSC)などのコンピュータ将棋大会の上位を席巻しています。そんなコンピュータ将棋に振り飛車を指させるには、何らかの工夫が必要です。
第68期王将戦七番勝負第4局(二日制)、▲久保利明王将 対 △渡辺明棋王戦の2日目。封じ手は、大本命の△6五桂。狙い通り右桂が躍進し、7七と5七に脅威を与えるとともに、後手の角が9五に出られるようになったのが大きく、後手優勢です。