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菅井七段、新構想「阪田流三間飛車」を初披露 第58期王位戦第5局
新たなうっかり三間飛車 第58期王位戦第5局、羽生善治三冠 対 菅井竜也七段戦。菅井七段がまたまたやってくれました。阪田流向かい飛車ならぬ、「阪田流三間飛車」です(第1図)。といってもこの名称はジョークです。△3三金型で三間飛車にしているため、一見「阪田流三間飛車」という名称はしっくりきますが、阪田三吉はこんな構想を見せたことはありません。 -
石田流の基礎知識 立石式石田流(立石流四間飛車)とは
「立石式石田流」は、アマ強豪・立石勝己氏が編み出した石田流構想です。一般的には「立石流四間飛車」と呼ばれていますが、「真・石田伝説 (マイナビ将棋文庫)」 にて、「立石式石田流」と紹介されています。本記事でも、この立石式石田流という名称を用います。 -
「三間飛車新時代」2017年10月発売
2017年10月17日に、「三間飛車新時代」という戦術書が発売になることがわかりました。角道を止める、いわゆる「ノーマル三間飛車」からスタートする序盤からの戦法を解説しています。著者は、三間飛車党にはおなじみの「下町流三間飛車」で知られる小倉久史七段と、そのお弟子さんの山本博志三段です。 -
VS右四間飛車 定跡類似形
第1図は自分の将棋より。三間飛車VS右四間飛車の急戦定跡の類似系。「定跡外伝2」の局面と比べ、▲7五歩、△4二銀の交換が入り、また飛車の位置も違います (7八ではなく8八。後手から角を成ってきたため)。定跡外伝2の局面では、ここで▲6八歩と打って局面を収めたあと、8筋の歩を伸ばして互角と言われています。 -
藤井聡太四段 対 猫だまし戦法(初手▲7八飛戦法) 朝日杯将棋オープン戦
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室谷由紀女流二段、久保システムから雁木へ 女流王座戦
第7期リコー杯女流王座戦・本戦トーナメント、室谷由紀女流二段VS香川愛生女流三段戦。本局の棋譜は、リコー杯女流王座戦のWebサイトで観ることができます。後手・香川女流三段の左美濃に対し、先手・室谷女流二段がまず久保システムを目指す意欲的な構想を見せました(第1図)。居飛車穴熊に対し玉頭を狙っていく構想であるため、左美濃に対して用いるのは意外な感じがします。 -
猫だまし戦法講座 第2章・第1節 対2手目△8四歩 概要説明
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藤井聡太四段がコーヤン流について語るインタビュー記事
先日、下記の記事で紹介した将棋世界2017年9月号。本号では、特集で藤井四段関連の記事が多数ありますが、そのうちのひとつが「藤井聡太四段ロングインタビュー 夏、十四歳の声」。このインタビューのほぼ全文が、将棋情報局にて公開されました。太っ腹です。このインタビューの冒頭で、藤井四段が中田功七段との一局を振り返って語っています。 -
VS居飛車穴熊の基礎知識 相穴熊とは
居飛車穴熊に堅さ負けしたくない、という人にとってうってつけでしょう。振り飛車側も同じく穴熊に組んでしまいます。振り飛車側の穴熊なので、「振り飛車穴熊」と呼びます。三間飛車との組み合わせの場合、「三間飛車穴熊」と呼んでもかまいません。そして、両者穴熊の戦型を「相穴熊」と呼びます(第1図)。 -
杉本和陽四段、石田流と久保システムで連勝 叡王戦
第3期叡王戦、段位別予選の四段戦にて、杉本和陽四段が三間飛車を連続採用して連勝しました。横山大樹アマ戦では、序盤の駆け引きのすえ、先手石田流に(第1図)。石田直裕四段戦では、居玉のまま端歩を伸ばし、居飛車側の△3三角に対し▲3六歩(第2図)。「久保システム」と呼ばれる形を採用しました。