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Hefeweizenの三間飛車(6)先手石田流VS4手目△4二玉・乱戦
将棋倶楽部24に参戦中の振り飛車党コンピュータ将棋ソフト、Hefeweizen(別名「白ビール」)。2019年7月、Hefeweizen(とKristallweizen)開発者の一人であるたまさんが、Hefeweizenが24で勝利した対局の棋譜を集めた棋譜集を公開しました。 -
石田流の基礎知識 袖飛車とは
「袖飛車」とは、飛車を居飛車の位置から1つ寄って戦う戦術です。第1図は先手石田流三間飛車VS後手袖飛車の例ですが、石田流に限らずどんな振り飛車が相手でも、または相居飛車戦でも、飛車を1つ寄った形は袖飛車と呼ばれます。 -
先崎九段、うっかり三間飛車からの相穴熊で船江六段に勝利 順位戦
2019年9月3日に行われた順位戦C級1組、▲先崎学九段 対 △船江恒平六段戦。昇級候補の強豪・船江六段相手に、先崎九段は初手▲5六歩と突いて中飛車で戦う意向を見せました。・・・と思いきや、以下△8四歩▲7六歩△6二銀▲1六歩△1四歩のところで、5筋を通り越して▲7八飛! -
VS右四間かんたん講座 第3章・第2節 ▲9八角までの指し手 その8
第1図は、その5の第2図から△3三銀と上がった局面です。先手陣を押し込んだことに満足して、後手が自陣に手を戻し壁銀を解消した一手で、とても価値の高い一手と言えます。また、場合によってはさらに△4四銀と上がって抑え込みを強化してくる展開も考えられ、先手はのんびりとはしていられません。 -
「三間飛車がすごく面白い」石川優太三段、四段昇段
昨日行われた第65回奨励会三段リーグ戦にて、石川優太三段と渡辺和史三段が四段に昇段しました。おめでとうございます。上記の「新四段誕生のお知らせ」の記事内にあるように、石川優太新四段の得意戦法は三間飛車だそうです。 -
「さわやか流疾風三間飛車」ひとくちレビュー
「さわやか流疾風三間飛車」(杉本和陽四段 著)のひとくちレビューをお送りします。杉本四段は、ゴキゲン中飛車も四間飛車も指す若手振り飛車党の一人ですが、初の著書は角道を止めるノーマル三間飛車の戦術書となりました。 -
久保九段、立石流で藤井聡太七段に勝利 NHK杯
第69回NHK杯テレビ将棋トーナメント、▲久保利明九段 対 △藤井聡太七段戦。もともと藤井七段の先手番でしたが、居飛車対ノーマル四間飛車の序盤から角交換後銀冠に組み合う将棋となり、双方仕掛けることができず千日手に。そして千日手指し直し局でも久保九段はノーマル四間飛車を採用しました。 -
VS急戦の基礎知識 エルモ囲いとは
エルモ囲いとは、コンピュータ将棋ソフトの「elmo」(瀧澤誠氏が開発。第27回世界コンピュータ将棋選手権で優勝)が好んで採用していた、舟囲いから派生した囲いです。▲7九金型(△3一金型)である点が一番の特徴です。 -
藤井猛九段と戸辺七段の相猫だまし戦法 順位戦
2019年8月21日に行われた順位戦B級2組、▲藤井猛九段 対 △戸辺誠七段戦。振り飛車党同士の屈指の好カードとなった本局にて藤井九段は、初手▲7八飛戦法を採用しました。藤井九段の初手▲7八飛戦法といえば、3月に行われた第67期王座戦二次予選、対△松尾歩八段戦で初採用し、かつ意欲的な新手を披露したことが思い出されます。 -
VS右四間かんたん講座 第3章・第2節 ▲9八角までの指し手 その7
第1図は前回の第5図の再掲載図です。美濃囲いを大駒2枚ににらまれ、△6七歩からのと金作りもある第1図。前回解説した通り、大局観的には先手有利のように感じますが、後手の攻めを実際にどう受け止めるのか、薄そうに見える後手の船囲いを実際にどう攻略するのか、となると力と知識が必要です。