小倉久史七段&山本博志四段プレゼンツ
間もなく発売になる将棋世界2019年9月号。
本号の戦術特集は、三間飛車戦法です。
将棋世界2019年2月号で三間飛車藤井システムが特集されており(講師・総合監修は佐藤和俊六段)、そのとき以来約半年ぶりの三間飛車特集となります。
今回の特集は、講師が小倉久史七段と山本博志四段であることから、石田流系統ではなくノーマル三間飛車系統の特集となるのは間違いありません。
下町初!粋な三間飛車
講座の目次は以下の通りです。
小倉久史&山本博志プレゼンツ「下町初! 粋な三間飛車」
―いま、三間飛車がおもしろい―
Chapter1 対談「師弟 三間飛車愛を語る」小倉久史七段、山本博志四段
Chapter2 基本講座「トマホーク」 講師/山本博志四段
Chapter3 次の一手 小倉久史七段
「下町初!」ではなく「下町発!」が正しいのではないか、という突っ込みは置いておきます(発売時には修正されているかもしれません)。
師弟対談
Chapter1は小倉七段と山本四段の師弟対談。
ここ最近の将棋世界では、師弟のエピソード紹介と師弟対談が連載されており、8月号では第4弾として勝浦修九段×広瀬章人竜王が取り上げられていました。
本連載の構成・写真は野澤亘伸氏。野澤氏は昨年、杉本昌隆八段×藤井聡太七段ら6組の師弟をノンフィクションで迫った「師弟 棋士たち魂の伝承」をリリースしており、これが好評だったことから現在の将棋世界誌上での連載にいたっているのでしょう。
今回の小倉七段×山本四段の対談の構成・写真が野澤亘伸氏かは今のところわかりませんが、山本四段の奨励会時代の熱いエピソードと、心温まる師弟対談が掲載されていることでしょう。小倉七段の厳しいアドバイスやメッセージもあるかもしれません。楽しみです。
トマホーク講座
Chapter2は山本四段によるトマホーク講座。
もはや本戦法の脅威により絶滅してしまった感のある5筋不突き居飛車穴熊ですが、改めてトマホークを解説しています。
次の一手
Chapter3は小倉七段による次の一手問題。
下町流の玉頭銀や相穴熊戦の次の一手問題が数多く見られるのではないでしょうか。
付録も三間飛車
この将棋世界2019年9月号は、付録でも三間飛車を題材にしています。現状仮タイトルですが「対急戦の三間飛車」という次の一手問題集で、西田拓也四段が担当しています。
クラシカルな舟囲い+▲5七銀左型急戦、舟囲い+▲4五歩早仕掛けはもちろん、エルモ囲い+▲4五歩早仕掛けも取り上げられているのではないでしょうか。
定跡講座ではエルモ囲いがテーマ
さらには、連載講座「定跡最前線パトロール」(講師は石田直裕五段)ではエルモ囲いがテーマになっています。
おそらくエルモ囲い急戦VS三間飛車とエルモ囲い急戦VS四間飛車が主なテーマになっていることでしょう。
見どころたっぷりの将棋世界2019年9月号
というわけで、将棋世界2019年9月号は三間飛車党にとって見どころたっぷりの内容となっています。
将棋世界を読んだことがない三間飛車党の方は、どんな内容か手にとってみる良いチャンスかもしれません。
コメント