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西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

山本博志四段、敬愛する藤井猛九段との対局が実現

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藤井猛九段、窪田七段との相三間飛車戦を制す

2020年3月2日に行われた第68期王座戦二次予選、▲窪田義行七段 対 △藤井猛九段戦。

棋譜と詳しい解説は、将棋連盟ライブ中継アプリで観ることができます。

言わずと知れた振り飛車党同士の戦いとなった本局は、両者とも愛する振り飛車を譲らず、相三間飛車の戦型となりました。

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結果は、実績で上回る藤井九段が貫禄の勝利。次戦は、すでに勝ち上がりを決めている若手三間飛車党・山本博志四段との対局となります。

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山本博志四段、歓喜

この結果にいてもたってもいられなくなったのが山本博志四段。

その思いを早速ブログ(note)にアップしています。

すばらしいエッセイです。奨励会で降級したときのエピソードの件には、読んでいて泣きそうになりました。

私は渡辺明二冠、広瀬章人八段、遠山雄亮六段、戸辺誠七段といったプロ棋士の方々のブログをFeedly(RSSフィードリーダーアプリ)に登録していつも読んでいますが、渡辺明二冠の「明日対局。」に代表されるように、間近に控えた対局の告知は、対局日、対戦相手、(中継があれば)中継情報、一言二言の意気込み程度のシンプルなものが一般的です。

これには以下のような理由があると考えられます。

POINT
  • 思い入れがある対戦相手との対局に向けた心境を書き始めると、筆が止まらず時間がかかってしまい、事前研究や体調管理に支障をきたす
  • 対戦相手に情が入ってしまい、勝負感が鈍る

また、思い入れがない対戦相手との対局前だと何も書かないとなると、差が出てしまい失礼にあたる可能性がある、という配慮もあるでしょう。

ところが、山本四段は書き綴りました。

内容が素晴らしく話題になっているので、きっと対局前に藤井九段の耳にも入ることでしょう。

対局前に藤井九段は読むのでしょうか。いったいどんな対局になるのか、そして対局前に何か会話があるのか、気になります。本局の中継が行われることを期待したいと思います。

追記:中継された藤井九段ー山本四段戦

無事中継されました。

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期待に違わぬ大熱戦が繰り広げられました。

(追記ここまで)

名エッセイスト

折田翔吾アマ(現四段)のプロ棋士編入試験第3局に試験官として臨む少し前からブログ(note)を開始し、軽妙なエッセイを書き綴っている山本博志四段。若さと勢いがある内容で、清々しいです。

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山本四段には、何かの将棋メディアで定期的なエッセイの連載を持たせてあげても良いのではないでしょうか。ご本人は物書きが好きであることも明言しています。このまま無料ブログのエッセイストとしておくのは勿体無いと感じます。

ちなみに、その中でちゃっかりと(むしろこの方がメイン?)三間飛車の布教活動を行なっていただけたら、尚更うれしい限りです。

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