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西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

山本博志四段、藤井猛九段との初対局を相三間飛車で制す 王座戦

駒
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山本博志四段、待望の一局

2020年3月18日に行われた第68期王座戦二次予選、▲藤井猛九段 対 △山本博志四段戦。

本局は、藤井九段ファンと山本四段ファン、そして全国の振り飛車党の期待に応え、将棋連盟中継アプリで中継されました。

山本四段にとって藤井九段は特別な存在であり、対局が決まった直後、山本四段は自身のnote(ブログ)にてその熱い思いを書き綴っていました。

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相三間飛車からの大乱戦

そしていざ始まった本局は、先手番となった藤井九段が3手目に石田流を明示したのに対し、山本四段も譲らず十八番の三間飛車を採用し、相三間飛車となりました。

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相振り飛車の基礎知識 相三間飛車とは 「相三間飛車」とは、先手・後手双方とも三間飛車に振る、相振り飛車の戦型のひとつです。初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩△3五歩▲7八飛△3二飛で相三間飛車になるのが一般的で、3手目▲7五歩を好む石田流党にとって、避けては通れない戦型です。
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山本四段は相振り飛車戦ではいつも序盤から積極的に動いていきますが、憧れの対戦相手を前に、本局はじっくり大切に戦う・・・と思いきや、相変わらず積極的でした。

盤の前に座って対局が始まってしまえば、あとは普段通り。こうでないとプロ棋士のような勝負師は務まらないのかもしれません。

対する藤井九段も引かずに攻め合ったため、玉を全く囲い合わない、居玉のまま同士の見たこともない大乱戦に発展しました。

両対局者の熱い戦いに、Twitter上では数多くの応援はもちろん、ネタのようなツイート数も多数寄せられており、思わず笑ってしまったものもありました。

山本四段、大乱戦を制す

棋譜と詳しい解説は、冒頭で紹介した将棋連盟ライブ中継アプリでご覧ください。

いつお互いの玉が寄ってもおかしくない状況の中、一歩抜け出したのは山本四段。その後一瞬の隙を逃さず、角切りから藤井九段の玉をあっという間に受けなしに追い込みました。

藤井九段の「最後のお願い」にも動じることなく、一直線で寄せ切って勝利。総手数84手とは思えない濃密な一局に、これまた数多くの称賛の声が寄せられていました。

2時間を超える感想戦

局後の感想戦は、2時間以上にもおよんだそうです。感想戦の中で交わされた綿密な読み筋の一端を、終局後に追加された記譜コメントの中に垣間見ることができます。

山本四段にとっては至福の時間だったことでしょう。

負けた藤井九段にとっても、活き(粋)の良い若手振り飛車党との感想戦は、新しい大局観を吸収できる心地良いものだったのかもしれません。

局後の夜に投稿された山本四段のツイートを紹介して、この記事を終わりたいと思います。

すばらしい大熱戦でした。

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