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西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

渡辺棋王、久保王将の三間飛車藤井システムを破り二冠に 王将戦

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王将戦第4局2日目

第68期王将戦七番勝負第4局(二日制)、▲久保利明王将 対 △渡辺明棋王戦の2日目。

棋譜や詳しい解説は、毎日新聞Webサイトの王将戦ページや将棋連盟ライブ中継アプリで観ることができます。


渡辺棋王、盤石の勝利で二冠に

初日の模様は以下の記事で紹介しました。

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封じ手は、大本命の桂跳ねでした。

狙い通り右桂が躍進し、7七と5七に脅威を与えるとともに、後手の角が9五に出られるようになったのが大きく、後手優勢です。

以下、後手の渡辺棋王が的確に指し続け、波乱は起こらずそのまま勝利。渡辺棋王はこれで二冠を手にしました。

研究していたトーチカからの右桂跳ね

局後の感想によると、右桂跳ねは渡辺棋王の予定だったそうです。

さかのぼれば、トーチカ囲い(ミレニアム囲い)を簡易的に済ませて角を引いたところも研究通りだったのでしょう。

5日前(2019年9月20日)に行われた第90期ヒューリック杯棋聖戦、▲久保利明王将 対 △斎藤慎太郎王座戦でも久保王将はノーマル三間飛車を採用(そこから楠本式風石田流VS銀冠の戦いになり、結果は久保王将の勝ち)しており、久保王将のノーマル三間飛車は当然想定の範囲内だったでしょうが、それを差し引いても見事な事前準備でした。

振り飛車党受難の2018年度

まだ2018年度は終わっていませんが、本年度は久保王将と菅井竜也王位がタイトルを失冠。菅井七段は叡王戦で挑戦者決定三番勝負に進出するも永瀬拓矢七段に惜敗。

そしてプロ棋界全体を見渡すと、elmo囲い急戦を含む居飛車党のあの手この手に振り飛車党が振り回された感があります(私個人の感想であり、勝率的にどうだったかはわかりません)。

2019年度の捲土重来に期待しましょう。

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