目次
王将戦第4局2日目
第68期王将戦七番勝負第4局(二日制)、▲久保利明王将 対 △渡辺明棋王戦の2日目。
棋譜や詳しい解説は、毎日新聞Webサイトの王将戦ページや将棋連盟ライブ中継アプリで観ることができます。
毎日新聞
王将戦 - 毎日新聞
渡辺棋王、盤石の勝利で二冠に
初日の模様は以下の記事で紹介しました。
久保王将の三間飛車藤井システムVS渡辺棋王のトーチカ囲いに 王将戦第4局
2019年2月24日に開始した、第68期王将戦七番勝負第4局(二日制)、▲久保利明王将 対 △渡辺明棋王戦。三連敗で後がない久保利明王将は、この第4局で本シリーズ初の三間飛車を採用。その後三間飛車藤井システムの布陣に構えました。
封じ手は、大本命の桂跳ねでした。
狙い通り右桂が躍進し、7七と5七に脅威を与えるとともに、後手の角が9五に出られるようになったのが大きく、後手優勢です。
以下、後手の渡辺棋王が的確に指し続け、波乱は起こらずそのまま勝利。渡辺棋王はこれで二冠を手にしました。
研究していたトーチカからの右桂跳ね
局後の感想によると、右桂跳ねは渡辺棋王の予定だったそうです。
さかのぼれば、トーチカ囲い(ミレニアム囲い)を簡易的に済ませて角を引いたところも研究通りだったのでしょう。
5日前(2019年9月20日)に行われた第90期ヒューリック杯棋聖戦、▲久保利明王将 対 △斎藤慎太郎王座戦でも久保王将はノーマル三間飛車を採用(そこから楠本式風石田流VS銀冠の戦いになり、結果は久保王将の勝ち)しており、久保王将のノーマル三間飛車は当然想定の範囲内だったでしょうが、それを差し引いても見事な事前準備でした。
振り飛車党受難の2018年度
まだ2018年度は終わっていませんが、本年度は久保王将と菅井竜也王位がタイトルを失冠。菅井七段は叡王戦で挑戦者決定三番勝負に進出するも永瀬拓矢七段に惜敗。
そしてプロ棋界全体を見渡すと、elmo囲い急戦を含む居飛車党のあの手この手に振り飛車党が振り回された感があります(私個人の感想であり、勝率的にどうだったかはわかりません)。
2019年度の捲土重来に期待しましょう。
関連記事
久保王将、里見女流四冠、山本博志四段の三間飛車が揃い踏み
一昨日行われた第4期叡王戦挑戦者決定三番勝負第2局は大熱戦でした。本局の余韻が冷めやらない中、昨日さらなる三間飛車祭りが発生しました。将棋連盟ライブ中継アプリで中継された6局のうち、半分の3局が三間飛車だったのです。
菅井竜也七段、菅井流三間飛車で永瀬拓矢七段に勝利 叡王戦
2019年2月19日に行われた第4期叡王戦挑戦者決定三番勝負第2局、▲永瀬拓矢七段 対 △菅井竜也七段戦。挑戦者決定三番勝負の初戦に敗れた後手・菅井達也七段は、カド番の第2局で菅井流三間飛車(阪田流三間飛車)を採用しました。
VS持久戦の基礎知識 ミレニアム囲いとは
「ミレニアム囲い」とは、四間飛車藤井システムが猛威をふるった世紀末から新世紀をまたぐころ(西暦2000年ごろ)、居飛車穴熊に代わる堅い囲いが求められた時代に登場した、▲8九玉型が特徴の新たな囲いです。「トーチカ囲い」と呼ばれることもあります。
コメント