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西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

8月のプロ棋戦にて、振り飛車に占める三間飛車の割合が約40%に

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続く三間飛車人気

4・5年前から、プロ棋戦での三間飛車人気が続いています。

具体的には、例えば2019年度にプロ棋界で最も指された振り飛車は、近藤誠也七段調べによると三間飛車でした。

また、2020年度の第79期順位戦で最も指された振り飛車は、戸辺誠七段のYoutube「戸辺チャンネル」調べによると三間飛車でした。

振り返ると、4・5年から三間飛車が増え出したのは、初手▲7八飛から低い陣形の角道オープン三間飛車(角交換三間飛車)で戦う戦術に光明が見え、実際に高い勝率を記録したからでした。

近年の三間飛車人気の理由のひとつが、初手▲7八飛が優秀である(と考えられている)ことで、プロ公式戦での初手▲7八飛の採用率は2017年度の1.9%から2018年度は2.6%と増加しています。少ないようですが、初手▲7六歩、▲2六歩、▲5六歩に次ぐ4番目の人気です。そしてうれしいことに、2年連続で「最も勝率の高い初手」の栄誉に輝いています。

初手▲7八飛は2010年頃から門倉啓太五段が採用していましたが、その頃は人気に火が付きませんでした。

2021年8月の三間飛車の採用率

そして2021年8月、元奨励会三段のあらきっぺさん調べによると、振り飛車に占める三間飛車の割合が約40%となったそうです。

出現率は驚異の39.2%。最新戦法の事情はおよそ四年ほど続けていますが、40%に迫る数字を叩き出したのは記憶にないですね。

その一方、四間飛車は約26%、先手中飛車は約6%という結果に(この他の分類に、角交換振り飛車、相振り飛車、その他があります)。三間飛車の圧倒ぶりが目立ちます。

9月が終わって10月に突入し、ちょうど2021年度の半分が終わりましたが、今年度も最終的に三間飛車が一番人気となっているかもしれません。

+αを生んだ三間飛車ミレニアム

ここへ来てまた伸びてきた三間飛車人気。背景にあるのは、あらきっぺさんも書いている通り「三間飛車ミレニアム」があります。

久保利明九段、佐藤康光九段の他に、高崎一生七段、青嶋未来六段らも採用しています。

以下の記事で三間飛車ミレニアムが「来る」かもしれないことを予想していたわけですが、ここまで早く浸透してくるとは。

昨年夏の第68期王座戦五番勝負で、挑戦者の久保九段が永瀬拓矢王座相手に採用したことが非常に大きかったのは間違いありません。

これ以上伸びるか?

もちろん人気は相対的なもので、三間飛車が特別優秀とは考えていないけれど四間飛車と中飛車がやや苦しいと感じるので三間飛車を採用している、というケースもあるでしょう。居飛車党に的を絞らせないよう、対局ごとに飛車を振る位置を散らしている、というケースもあります。

絶対的に何かに偏るということはないと思うので、来月以降三間飛車の割合がこれ以上増えることはないのではないかと私は思います。いっても45%程度が限界でしょう。

といいつつ、内心予想を裏切る伸びを期待しています。

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