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西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

VS右四間かんたん講座 第3章・第2節 ▲9八角までの指し手 その4

右四間飛車
目次

②△6九角の変化

前回の第2図から②△6九角として迎えた第1図。

【第1図は24手目△6九角まで】
後手の持駒:歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v飛 ・ ・v王v銀 ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・v銀 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 銀 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 飛 ・ 金 ・ 銀 王 ・|八
| 香 桂 ・v角 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩 
手数=24 △6九角まで

これには▲6八飛△8七角成▲8八歩で簡単に先手が良さそうですが、これは誘いの罠。以下△7七馬!▲同桂△6六銀(参考1図)の局面は後手良しです。

【参考1図は30手目△6六銀まで】
後手の持駒:銀 歩二 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v飛 ・ ・v王v銀 ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩v銀 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 桂 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 歩 ・ 飛 金 ・ 銀 王 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角二 
手数=30 △6六銀まで

第1図では、▲6八飛の代わりにおだやかに指すのが正解です。

第1図以下の指し手
▲8八飛  △6六銀
▲同 銀  △同 飛
▲6八飛  (第2図)

【第2図は29手目▲6八飛まで】
後手の持駒:銀 歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v王v銀 ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩v飛 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ 飛 金 ・ 銀 王 ・|八
| 香 桂 ・v角 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩 
手数=29 ▲6八飛まで

頻出の手筋・▲6八飛

▲8八飛として普通に角成りを防ぎ、△6六銀に対して普通に銀交換。そして△6六同飛に対して▲6八飛とぶつけるのが、振り飛車らしいさばき。前回も現れた、頻出の手筋です。

第2図以下、まず第一感は△同飛成と取る手ですが。

第2図以下の指し手(その1)
      △6八同飛成
▲同 金  △8七角成
▲6七飛  (第3図)

【第3図は33手目▲6七飛まで】
後手の持駒:飛 銀 歩二 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v王v銀 ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩v馬 ・ 飛 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ 金 ・ ・ 銀 王 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 歩
手数=33 ▲6七飛まで

第3図となっては両取りが受からず、先手必勝です。

続いて第2図から△5八角成には。

第2図以下の指し手(その2)
      △5八角成
▲6六飛  △4八金
▲同 金  △同 馬
▲3九銀  (第4図)

【第4図は35手目▲3九銀まで】
後手の持駒:金 銀 歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v王v銀 ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 飛 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・v馬 銀 王 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 角 金 歩 
手数=35 ▲3九銀まで

絡まれても振り切って勝ち

第2図以下△5八角成に▲同飛は飛車を成られて無筋、▲同金は△6八飛成▲同金△4八金と張り付かれて大変なので、▲6六飛が正着です。

ここで馬を切ってくれれば局面がすっきりして簡単。△4八金と絡まれるのが一番パニックに陥りやすいですが、普通に▲同金△同馬▲3九銀(第4図)で先手勝ちです。

以下△5八金には後手の持駒に金が無くなるので▲6一飛成。△5九銀には▲4九金でも必勝ですが、ここでも▲6一飛成のほうが手っ取り早く、以下△3九馬▲同玉△4八金▲2八玉△3九銀▲1八玉△3八金のところで、▲6二飛打(第5図)以下豊富な持ち駒を活かし、どう応じられても詰みです。

【第5図は45手目▲6二飛まで】
後手の持駒:銀 歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ 龍 ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ 飛 ・ ・v王v銀 ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v金 ・ 王|八
| 香 桂 ・ ・v銀 ・v銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角二 金二 歩 
手数=45 ▲6二飛まで

次回からは、前回の第2図から本筋の③△6六歩以下の展開について説明していきます。

次回

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