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居飛車穴熊▲4八銀・▲6八角型
2017/07/06に行われた、順位戦C級2組、▲藤井聡太四段VS△中田功七段戦。
まだ記憶に新しい、藤井四段の連勝が「29」でストップした直後の一局です。
この一局が、居飛車穴熊▲4八銀・▲6八角型 VS コーヤン流でした(第1図)。
後手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・v王v金 ・ ・ ・v桂v香|一 | ・ ・v銀 ・ ・ ・v飛 ・ ・|二 | ・v歩v桂v金v銀 ・v角v歩v歩|三 | ・ ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・|四 |v歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五 | ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六 | 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 桂 ・ 歩|七 | 香 銀 金 角 ・ 銀 ・ 飛 ・|八 | 王 桂 金 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:なし 手数=37 ▲3七桂まで
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VS居飛車穴熊の基礎知識 コーヤン流とは
「コーヤン流」とは、ノーマル三間飛車の伝説の棋書「コーヤン流三間飛車の極意」(中田功七段 著)によってその名が爆発的に普及した、主に対居飛車穴熊の戦術です。「島ノート 振り飛車編」(島朗九段 著)の命名で「中田功XP」とも呼ばれています。
この▲4八銀・▲6八角型で互角以上に戦える、という藤井四段の周到な事前研究があったのは間違いありません。
コーヤン流側から見れば、この戦型はいまでも課題局面の1つといえるでしょう。
「打ち歩詰め」の大激戦
将棋は終盤、藤井四段の王様が打ち歩詰めで逃れている状態で、玉頭戦が何手も続く大激戦(第2図)のすえ、藤井四段の勝利。
見応えのある素晴らしい一局でした。
後手の持駒:角 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・v王v金 ・ 飛 ・ ・v香|一 | ・ ・v銀v銀 ・ ・ ・ ・ ・|二 | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ とv歩|三 | ・ ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・|四 | 歩 歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五 | ・ ・v馬v歩 ・ ・ ・ ・ ・|六 | 香 ・ 金 ・vと 歩 ・ ・ 歩|七 | ・ 銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 王 桂 金 飛 ・ ・ ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:金 銀 桂二 歩五 手数=103 ▲7七金まで
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