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西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

将棋世界2021年10月号から1年間連載の三間飛車講座開始

本
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将棋世界2021年10月号発売

将棋世界2021年10月号が発売になりました。

藤井聡太二冠(王位・棋聖)と豊島将之二冠(竜王・叡王)のダブルタイトル戦(第62期王位戦・第6期叡王戦)の経過や、戦術特集「復活!バランス感覚の土井矢倉-現代将棋に融合した古の戦法-」なども見どころですが、三間飛車党にとって大注目なのが、今号から始まった新たな講座です。

石川優太の三間飛車を指してみよう

新連載の講座のタイトルは、「石川優太の三間飛車を指してみよう」。その名の通り、講師は石川優太四段です。著書に「攻める振り飛車 三間飛車トマホーク」があります。

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「三間飛車がすごく面白い」石川優太三段、四段昇段 昨日行われた第65回奨励会三段リーグ戦にて、石川優太三段と渡辺和史三段が四段に昇段しました。おめでとうございます。上記の「新四段誕生のお知らせ」の記事内にあるように、石川優太新四段の得意戦法は三間飛車だそうです。
石川優太 (著) 発売日:2021/4/13

なんと1年間にわたる講座とのこと。将棋世界紙上で、戦型を限定して1年間も続く講座は、久しく無かったのではないでしょうか。

数か月前まで続いていた講座「勝又教授が帰ってきた!居飛車VS振り飛車 対抗系の軌跡」の内容は、ほぼ四間飛車だったものの三間飛車の回もあり、四間飛車限定ではありませんでした。

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将棋世界2021年3月号 勝又教授講座のテーマは三間飛車VS持久戦 現在「将棋世界」誌で連載中の短期集中講座、「勝又教授が帰ってきた!居飛車VS振り飛車 対抗系の軌跡」。その名の通り、勝又清和七段による講座です。現在発売されている将棋世界最新号・2021年3月号では、三間飛車VS持久戦がテーマになっています。

三間飛車戦法の多様性・奥深さ(平たく言えばネタの多さ)と、プロ棋界・アマ棋界を問わない現在の三間飛車人気があるからこそ、実現した講座ではないでしょうか。

先手三間VS持久戦①

第1回のテーマは、「先手三間VS持久戦①」。ノーマル三間飛車▲6七銀型+美濃囲いVS居飛車穴熊の攻防を解説しています(参考1図)。

【参考1図は22手目△1二香まで】
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金v銀v桂 ・|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v玉v香|二
|v歩 ・v歩v歩v銀v歩v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|六
| 歩 歩 角 銀 歩 歩 歩 歩 ・|七
| ・ ・ 飛 ・ ・ ・ 銀 玉 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=22 △1二香まで

「三間飛車を指してみよう」というタイトルからは、将棋入門者向けの雰囲気も若干漂いますが、そこは将棋専門誌上の講座。

「三間飛車戦法は、先手番ならば飛車を7筋、後手番ならば飛車を3筋に振る振り飛車戦法で・・・」のような出だしで始まるはずもなく、端歩を突くタイミングについての言及があるくらい、高度な内容です。

有段者向け、または初段を目指す方向けと言えるのではないでしょうか。

今後のテーマは?

ノーマル三間飛車▲6七銀型VS居飛車穴熊の攻防が解説された、石川優太四段の新連載三間飛車講座の第1回「先手三間VS持久戦①」。

1年間の講座の中で、対左美濃や、先後を入れ替えた攻防も当然解説されるでしょう。

石川四段が▲6七銀型(△4三銀型)+美濃囲いを愛用していることもあり、この形がメインになるでしょうが、個人的には新たな形として▲5七銀型の三間飛車ミレニアム(参考2図)を解説する回があるとうれしいです。

【参考2図は37手目▲4六銀まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・v金v桂v王|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v銀v香|二
|v歩 ・v歩v歩v銀v金v角v歩 ・|三
| ・ ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 銀 歩 ・ 歩|六
| 歩 歩 角 ・ ・ 歩 桂 歩 ・|七
| ・ ・ 飛 ・ ・ 金 ・ 銀 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ 金 王 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=37 4六銀まで
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久保九段、永瀬王座の居飛車穴熊に三間飛車ミレニアムで対抗 王座戦 2020年9月24日、五番勝負の第3局が行われました。久保九段は第1局で四間飛車ミレニアム、第2局でゴキゲン中飛車を採用。そしてこの第3局で、ついに三間飛車を採用しました。角道を早々に止める、ノーマル三間飛車です。
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佐藤康光九段、三間飛車ミレニアムを採用 2021年7月29日に行われた第80期順位戦A級2回戦、▲斎藤慎太郎八段 対 △佐藤康光九段戦。順位戦A級という大舞台で後手・佐藤九段は、なんと角道を止めるオーソドックスな三間飛車を採用。さらには振り飛車ミレニアムに囲いました。

プロ棋戦での採用数が増えてきているので、きっと解説回があるのではないでしょうか。

また、同じく採用数が増えていると感じる三間飛車穴熊の解説もどこかであるかもしれません。

追記:各回の概要(更新中)

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テーマひとくちメモ
第1回2021年10月号先手三間 vs 持久戦①居飛車穴熊対策(石田流組み換え、ノマ三向かい飛車など)
第2回2021年11月号先手三間 vs 持久戦②主に左美濃(一部居飛車穴熊)対策
第3回2021年12月号先手三間 vs 持久戦③△3二金型(その後居飛車穴熊に組む変化も)対策
第4回2022年1月号先手三間 vs 急戦①△5四歩型(△6五歩早仕掛け、袖飛車など)対策
第5回2022年2月号先手三間 vs 急戦②△5三歩型(腰掛け銀、へなちょこ急戦など)対策
第6回2022年3月号先手三間 vs エルモエルモ囲い急戦対策
第7回2022年4月号先手三間 vs 5筋不突き穴熊一直線穴熊対策
第8回2022年5月号先手三間 vs 左美濃石田流組み換え、相銀冠穴熊など
第9回2022年6月号三間 vs 2手目△3四歩右四間エルモ対策と相振り飛車。初手▲7八飛VS2手目△3四歩も
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