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西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

猫だまし戦法講座 第4章・第2節 対2手目△3四歩・相三間飛車型 序盤の注意点 その2

猫だまし
目次

△8四飛への対応

【参考4図は10手目△3三桂まで】
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v王v金v銀 ・v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩v桂v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 飛 ・ ・ ・ 王 銀 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=10 △3三桂まで

その1の続きです。

参考4図以下、先手は△8四飛から△8七飛成の狙いを前もって受けねばなりません。

防ぎ方は、前回述べたように①▲8六歩か②▲7七角しかありませんが、どちらも芳しくないと思います。

▲8六歩の場合

まず①▲8六歩(参考5図)ですが、簡単に言うと、この局面は先手の左辺が非常に中途半端です。

【参考5図は11手目▲8六歩まで】
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v王v金v銀 ・v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩v桂v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 飛 ・ ・ ・ 王 銀 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=11 ▲8六歩まで

当然このままでは攻めもなく、8七に駒を打ち込まれる隙もあります。

したがっていずれ歩を伸ばすことになりますが、先に▲7五歩から伸ばすと、△3六歩▲同歩△同飛(参考6図)から8六の歩を狙われる展開が嫌味です(△3六歩を取らないとか、いろいろと難しいところは多いですが)。

【参考6図は16手目△同飛まで】
後手の持駒:歩 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金 ・v金v銀 ・v香|一
| ・ ・ ・v王 ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩v桂v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 歩|七
| ・ 角 飛 ・ ・ ・ 王 銀 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
手数=16 △3六同飛まで

また、先に▲8五歩と突くのも、飛車がその筋にいないのに歩を伸ばしていて不自然に映ります。

いずれ▲7五歩と突くことになりますが、8五歩・7五歩の形になった瞬間 △3六歩~△3六飛~△8六飛から8五の歩を狙われたりと、忙しい展開が続くでしょう。

▲7七角の場合

続いて②▲7七角(参考7図)ですが、これも中途半端なのは一目瞭然だと思います。

【参考7図は11手目▲7七角まで】
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金 ・v金v銀 ・v香|一
| ・ ・ ・v王 ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩v桂v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 角 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 飛 ・ ・ ・ 王 銀 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=11 ▲7七角まで

▲7五歩~▲7四歩から飛車先の歩をさばいたりしたいところなのに、角に乗っかられては飛車は自由に使えません。

7筋で有効に使えないとなるといずれ8筋や6筋に飛車を動かすことになりますが、これは完全な手損で、初手▲7八飛と早々に形を決めたことが失敗となったといえそうです。

右辺と左辺のバランス

さかのぼれば、参考4図の局面は、10手目にしてすでに先手の作戦負けといえるのかもしれません。△8四飛に対する受けが十分に間に合ってないからです。

実を言うと、これは先手の右辺に問題があるからです。すなわち、▲3八玉、▲2八銀と指していること。ここに手をかけすぎたせいで左辺が間に合っていないのです。

以上が相三間飛車型・序盤の注意点です。これらのような痛い手を食らったり、作戦負けをしたりしないためには、最初の最初から気をつけねばなりません。

次回は、4手目△3五歩の局面から説明していきます。

次回

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