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西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

Twitterで「三間飛車」の読み方論争勃発

インタビュー
目次

「三間飛車」の読み方は?

あなたは「三間飛車」をなんと読んでいますか?キーボードでどうタイピングしているかを思い出してみても良いでしょう。

この先を読み進みる前に、あなたの意見を固めておきましょう。この先を読むと、先入観が入ってしまい、自分がなんと読んでいたかわからなくなる可能性があります。

「さんけんびしゃ」か、「さんげんびしゃ」か

事の発端は、今後発売予定のコンピュータ将棋ソフト「やねうら王2」の音声収録でした。


このツイートをきっかけに、Twitter上で突如「三間飛車」の読み方論争が始まりました。

「飛車」の読み方が「ひしゃ」ではなく「びしゃ」なのは間違いありませんが、はたして「三間」の読み方は「さんけん」「さんげん」どちらが多数派で、どちらが正解なのでしょうか?

棋士・棋界著名人の方々の意見まとめ

プロ棋士や将棋関係者の方々のツイートをいくつかまとめました。

相三間飛車決戦始まる

ついにはプロデビュー以来生粋の三間飛車党・山本博志四段と、「石田流を指しこなす本」「戸辺流相振りなんでも三間飛車」など数々の三間飛車の棋書執筆でも知られる振り飛車党・戸辺誠七段の相三間飛車対決(参考1図)に、「さんけん」派と「さんげん」派の命運が託されることに(冗談ですが、ニコニコ動画で企画としてやりそうな内容ではあります)。

【参考1図は6手目まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v王v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 王 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=6 △3二飛まで

アンケート結果は

Twitter上でのアンケート結果は以下の通りです。


「さんけん飛車」が60%、「さんげん飛車」が40%。

なにより2000を超える投票が集まったことに、この論争の手軽さとキャッチーがわかります。

メディアでは

ウィキペディアやメディアでの表現方法は以下の通りです。

三間飛車(さんけんびしゃ・さんげんびしゃ)は将棋の戦法の一つ。振り飛車戦法に分類される。飛車を先手ならば7筋、後手ならば3筋に振る。英語名称はThird File Rook。

自由に呼んで、楽しんで指せる三間飛車

まとめると、昔は「さんげんびしゃ」でしたが、もともと厳密な決まりはなく、今では「さんけんびしゃ」と「さんげんびしゃ」が両方使われており「さんけん」がやや優勢、といったところでしょうか。どちらも正解です。

個人的には戸辺誠七段のツイート


の意見に最も近く、語感や言いやすさ、暗黙の日本語ルールから「さんげんびしゃ」と元々呼んでいたものが、「しけんびしゃ」との対比で「さんけんびしゃ」と呼ばれるようになったと感じています。

 

「三間飛車」は自由に呼んで、自由に指して、自由に楽しんでいいんです。

読み方、呼び方を考えるだけでも楽しめる三間飛車。皆さん、三間飛車を指してみませんか。

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三間飛車戦法とは ~変幻自在の振り飛車戦法~ 「三間飛車戦法」とは、飛車を居飛車の位置から左辺に振って戦う振り飛車戦法のうちのひとつです。先手なら7筋、後手なら3筋に飛車を振ります。数字が小さいほうがわかりやすいからでしょうか、「七間飛車」とは呼ばれず、後手番のときの筋をとって「三間飛車」と呼ばれています。
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