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西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

「緩急自在の新戦法!三間飛車藤井システム」2018年9月発売 売上1位獲得

三間飛車藤井システム

※2018年9月12日に発売開始し、見事売り上げ第1位を獲得しました。文末に追記しました。

目次

三間飛車藤井システムの棋書、ついに発売

三間飛車藤井システムの戦術書が、ついに発売されることがわかりました。

佐藤 和俊 マイナビ出版 2018-09-12

発売日は2018年9月12日。

著者はもちろん佐藤和俊六段です。佐藤和俊六段は、2016年度の第66回NHK杯テレビ将棋トーナメントで、後手番でこの三間飛車藤井システムを駆使し、羽生善治三冠(当時)を含む名だたる強豪を連破して準優勝しました。この戦術の屈指の使い手です。

当時の棋譜は、NHK杯のサイトで観ることができます(2018年7月時点)。

以前は「久保システム」と呼ばれることもあった本戦術ですが、これで「三間飛車藤井システム」に確定でしょう。

貢献度の高さから、佐藤和俊六段の名前が入った戦術名でも良かった(なにより藤井猛九段がこの戦術を採用していないので)気もしますが、そうしなかったところに佐藤和六段の謙虚さが表れていると感じます。

三間飛車藤井システムの特徴

三間飛車藤井システムの特徴をかんたんにまとめると、以下の通りです。

POINT
  • 基本的に後手番の戦法
  • 居飛車穴熊には居玉のまま玉頭攻め
  • 陽動居飛車、雁木囲い構想も
  • 急戦には△6二玉から通常の形へ

詳しくは、まもなく発売になる本書を参照ください。

もっと予習しておきたい方のために、三間飛車藤井システムについて書いた過去の記事を紹介しておきます。

あわせて読みたい
NHK将棋フォーカス 2017年10月のテーマは三間飛車藤井システム 2017年10月から来年3月までの半年間、NHK将棋フォーカスの講座の講師が佐藤和俊六段になります。聞き手は9月までと変わらず室谷由紀女流二段です。メインタイトルは、「カズトシ流 主導権をにぎる振り飛車」。そして10月のテーマが「後手番で緩急自在 三間飛車藤井システム」です。三間飛車党は必見でしょう。
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NHK将棋講座テキスト2017年10月号 ひとくちレビュー NHK将棋講座テキスト10月号(Kindle版)を購入しました。ひとくちレビューをお送りします。購入の決め手は、なんといっても「三間飛車藤井システム」の解説が載っていることです。

初手▲7八飛戦法の棋書も発売確定

そしてなんと、初手▲7八飛戦法(猫だまし戦法)の戦術書が発売になることも明らかになりました。

初手▲7八飛戦法の戦術書、いつか出ます。

著者はもちろん、あの先生で。ご期待ください!

と書かれていますが、いまや初手▲7八飛戦法を指しているプロ棋士がとても多いので、候補がしぼりきれません。

例えば、つい先日の7月23日に行われた第8期加古川清流戦で西田拓也四段が、そして7月25日に行われた第31期竜王戦で杉本和陽四段が初手▲7八飛戦法を採用しています。

最有力は杉本先生でしょうか。

先日、将棋情報局編集部様の下記つぶやきがあったためです。

ちなみに初手▲7八飛戦法は現在プロ棋界で流行中で、結果も出ています。

上述の将棋情報局様の記事からもう少し引用させていただきます。

初手▲7八飛って門倉先生だけがやっている奇襲的な戦法だと思っていたら大間違い。

その証拠に2017年度に指された初手▲7八飛戦法の対局数は61局もあるのです(2016年度は14局)。

しかも勝率は0.583と先手の平均勝率0.525を大幅に上回ってます。

こちらの棋書にも大いに期待したいと思います。

2018年9月追記:発売開始

2018年9月、「緩急自在の新戦法!三間飛車藤井システム」の発売が開始されました。

私がAmazonで見たときには、Kindle版が見事1位を獲得。紙の書籍版も3位に入っていました。おめでとうございます。
売上ランキング_三間飛車藤井システム

本書の目次は以下の通り。

目次

序章

第1章 対穴熊編
第1節 ▲6六歩型穴熊
第2節 6筋不突き型穴熊
第3節 6筋不突き▲5七銀型穴熊
第4節 ▲9六歩型穴熊
第5節 トマホーク
第1章穴熊編 まとめ

第2章 対急戦編
第1節 対急戦基本編
第2節 ▲4八銀型急戦
第3節 △9五歩急ぎ型
第4節 ▲3六歩〜持久戦
第2章急戦編 まとめ

第3章 対美濃編
第1節 対▲7九玉型美濃囲い基本編
第2節 △6二玉型対左美濃
第3節 △6二玉型対急戦
第4節 腰掛け銀型
第3章美濃編 まとめ

第4章 実戦編
第1局 対穴熊
第2局 対急戦
第3局 対美濃
第4局 対ミレニアム

早速Kindle版を購入して読み進めていますが、294ページというページ数だけでなく、質的にもとても充実した内容です。三間飛車の作戦の幅が大幅に広がり、数多くの手筋も覚えられる一冊となっています。いずれひとくちレビューを書きたいと思います。

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