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三間飛車VS左美濃の専門書
2020年6月に、三間飛車関連の新たな棋書、「プロの実戦に学ぶ 三間飛車VS左美濃」が発売されます。
著者は三間飛車を多用している振り飛車党・小倉久史七段。同じく三間飛車党である山本博志四段の師匠であり、「三間飛車新時代」、「攻めて勝つ!三間飛車の心得」などの著書としても知られています。
「三間飛車新時代」ひとくちレビュー
「三間飛車新時代」が、ものすごい勢いで売れているそうです。本記事では、この「三間飛車新時代」のひとくちレビューをお送りします。本書は、小倉久史七段とその弟子の山本博志奨励会三段の共著となっています。
「攻めて勝つ!三間飛車の心得」2018年12月発売 売上1位獲得
来月(2018年12月)、マイナビから三間飛車の新著がリリースされることがわかりました。タイトルは「攻めて勝つ!三間飛車の心得」。著者は、下町流三間飛車でおなじみの小倉久史七段です。棋書紹介の冒頭に書かれている「I LOVE 三間飛車!」のキャッチコピーが鮮烈です。
「久保の石田流」ひとくちレビューの記事の中で、「2020年は四間飛車関連の棋書のリリースが目立っている」と書きましたが、三間飛車関連の棋書も抜かりなくリリースされています。
昭和、平成、そして令和時代で異なる戦い方
本書の目次は以下の通り。
本書の目次
第1章 昭和の三間飛車 対 左美濃
第2章 平成の三間飛車 対 左美濃
第3章 令和の三間飛車 対 左美濃
棋書販売サイトにて、数ページ分無料で「立ち読み」することができます。
それによると、「第1章 昭和の~」では△2二玉型左美濃、「第2章 平成の~」では△2三玉型左美濃(参考1図。「天守閣美濃」とも呼ばれています)、そして「第3章 令和の~」では△3一玉型左美濃が、時代を彩る構えとしてフォーカスされています。
VS持久戦の基礎知識 天守閣美濃とは
「天守閣美濃」とは、対振り飛車で用いられる、▲8七玉型の左美濃です。将棋の囲いは数あれど、三段目に玉を囲うのはこの天守閣美濃ただ一つではないでしょうか。玉が最も高い位置にいる美濃囲いであることから、天守閣美濃と呼ばれています。
三間飛車側はノーマル三間飛車+美濃囲いの布陣だけでなく三間飛車穴熊(参考2図)や石田流(組み換え)も解説されており、「第3章 令和の~」では初手▲7八飛もクローズアップされています。
対左美濃に苦しむ三間飛車党必見
居飛車穴熊でなくとも左美濃でも十分堅くて手強い、ということをプロ公式戦の棋譜中継や自分の実戦で実感させられる昨今。
本書を読んで、対左美濃の急所を突く力を身に付けたいものです。対左美濃に苦しむ三間飛車党は必見でしょう。
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