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西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

西山女王、女流王将奪取&文春オンラインにインタビュー記事

女流棋士
目次

第41期女流王将戦三番勝負

2019年の10月から11月にかけて行われていた第41期霧島酒造杯女流王将戦三番勝負、里見香奈女流王将(六冠) 対 西山朋佳女王戦にて、西山女王が2勝1敗で勝利し、女流王将のタイトルを奪取し二冠に輝きました。

本局の棋譜は、囲碁・将棋チャンネルのWebサイト内の女流王将戦特設ページで無料で観ることができます。

棋譜再生プレーヤーにはFlashが使われているので、スマートフォンから観ることは基本的にできません。最近のPC(Mac)のWebブラウザもデフォルトではFlash再生がOFFになっていたりするので、その場合設定を切り替える必要があります(PCに詳しくない方にはおそらく設定変更は困難でしょう)。

棋譜再生プレーヤーに限らずトーナメント表などにもFlashが使われており、なぜいまだにFlashを多用しているのか理解に苦しみます。

また、お知らせ欄や最新情報欄に古い情報が載っているのも大問題。囲碁・将棋チャンネル様には改善を期待したいところです。

とはいえ明日(2019年11月19日)行われる第69期大阪王将杯王将戦・挑戦者決定リーグ戦、広瀬章人竜王 対 藤井聡太七段戦(勝ったほうがタイトル挑戦)があるのでそれどころではないでしょうね。

三番勝負の初戦こそ先手・西山女王の四間飛車+矢倉 対 後手・里見女流王将の三間飛車+美濃囲いで相振り飛車になりましたが、残り2局はいずれも西山女王の三間飛車に里見女流王将が居飛車を採用して対抗形に。初戦と最終戦を制した西山女王のタイトル奪取となりました。

西山女王が作戦を少しずつ変えているのが印象的で、初戦は角道オープン四間飛車、第2局はノーマル三間飛車、第3局は角道オープン三間飛車でした。

女流王座戦でもタイトル挑戦中

西山女王は並行して第9期リコー杯女流王座戦でも現在里見女流王座に挑戦中であり、活躍が目立っています。棋譜と詳しい解説は女流王座戦のWebサイトで無料で観ることができます。


2019年11月18日現在第2局まで進行中で、いずれも西山女流二冠のノーマル三間飛車で対抗形に進み、1勝1敗となっています。

2020年1月追記 女流三冠に

この後、第3局を先手番ゴキゲン中飛車で勝利した西山女流二冠は、第4局でふたたびノーマル三間飛車を採用し勝利。

通算3勝1敗で女流王座のタイトルを奪取し、三冠に輝きました。おめでとうございます。

また、奨励会三段リーグでは現時点で8勝2敗で2位につけており、四段昇段の期待大です。

文春オンラインに西山女王のインタビュー記事

さらには文春オンラインにも先日ロングインタビュー記事が掲載されました。


全4回で、かつそれぞれが大ボリュームです。

トピックスが多すぎますが、個人的に最も印象に残っているのは藤井聡太七段との奨励会時代のエピソードです。

藤井七段を奨励会員の時代から追ってきた将棋ファンにとっては、プロ入りを決めた三段リーグ最終局の相手が西山奨励会三段だったのは有名な話ですが、それまでの対戦成績が西山先生の2連勝だったというのは初めて知りました。

実は、それまで藤井先生とは私の2勝0敗なんです。かなり前、関西奨励会のときに香落ちと平手で指しています。だから、周りに「相性がいいから」と豪語していたんですけど……。最終戦はボロ負けになってしまって。彼はおそらくソフトも取り入れていて、早指しでバンバンこられたんですよ。いままでの将棋と全然違って、成長スピードが速すぎました。

奨励会で好調を維持

最後に、年齢制限が近づいてきた奨励会三段リーグでは、2019年11月18日現在5勝1敗と好成績を上げています。


このまま好成績を維持して三段リーグを突破し初の「女性棋士」になれるか、こちらにも注目です。

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