水匠&やねうら王開発者インタビュー
「水匠」開発者・たややんさん(杉村達也さん)と「やねうら王」開発者・やねうらおさん(磯崎元洋さん)に、「りゅうおうのおしごと!」の原作者としておなじみの白鳥士郎さんがインタビューした模様をまとめた記事が、2021年1月21日に公開されました。
昨年(2020年)10月にも両名のインタビュー記事「藤井二冠の自作PCについて最強将棋ソフト開発者に聞いたらトンデモないことが判明した件」が公開され話題を集めましたが、今回の特徴の一つは、振り飛車にフォーカスした内容が多かったことです。
将棋AIによる振り飛車の評価値は正しいのか
藤井聡太二冠に、トッププロ棋士が振り飛車をぶつけはじめた話からスタートし、水匠が対振り飛車が苦手な話、飛車を振った瞬間に評価値が居飛車良しに振れることの妥当性についての話など、振り飛車に関する話題が多数出てきます。
「水匠が対振り飛車が苦手な話」の中では、振電や振デレラの名前が出てきます。
私はもともと、振り飛車だと水匠は弱いということは知っていたんです。振り飛車しか指さないソフト……私の作った『振電(しんでん)』とか、Qhapaq(かぱっく)さんの作った『振デレラ(しんでれら)』シリーズだったりと対局させると、対振り飛車が得意なソフトであれば6割5分くらい勝つのに、水匠は5割ちょっとくらいしか勝てないんです。
振り飛車にとって、どちらかと言うと明るい未来が見える側の内容となっていて、心強いです。
居飛車対振り飛車の対抗形の研究に将棋ソフトを用いている方や、プロ棋界での振り飛車の行方に興味のある方は、必見なのではないかと思います。
超ロングインタビュー
このほか、以下のような話題にも触れられた超ロングインタビューとなっています。
- NNUE型評価関数とディープラーニングの仕組みの違いについて
- テラショック定跡について
- 電竜戦でのみずうら王 with お多福ラボの結果やGCTの優勝について
- 将棋の神様のレーティングについて
あまりにも長く、文春オンラインの「観る将棋、読む将棋」の記事のように何回か(何日か)に分けて公開した方が読みやすいと思うんですが、内容の濃さを重視してるんでしょうね。
時間をとって、覚悟して読むと良いでしょう。
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