この記事は、2005年に書いた記事に加筆修正を加えたものです。
目次
対 2手目△3四歩
まず、第4章もあわせて概要を説明します。
第3章と第4章では、2手目△3四歩(第1図)の展開について解説します。
2手目△3四歩に対する3手目は、▲4八玉(第2図)の一手。
▲7六歩では、△8八角成から△4五角がすこぶる厳しいためです。
またそれ以外の手だと、△8四歩からの飛車先攻めに対して、対応が間に合いません。
2017年追記 3手目▲6八銀や▲5六歩も成立
この記事を書いた2005年当時は気付きませんでしたが、その後プロ棋士による研究が進み、3手目▲6八銀(第3図)が成立することがわかりました。
以下、△8四歩▲7六歩△8五歩▲2二角成(▲7七角もあります)△同銀▲8八飛とすれば角交換振り飛車にすることができます。
また、3手目▲5六歩(第4図)と突けば、先手番うっかり三間飛車(「三間飛車シリーズを制し、菅井王位誕生 第58期王位戦第5局」参照)に合流します。
これらの変化については、本題から離れるため、割愛します。
(追記ここまで)
第3章と第4章に分岐
3手目▲4八玉に対し、4手目として、△8四歩、△3五歩、△3三角が挙げられます。
なお、△4四歩も選択肢の1つとして考えられ、以下△3三角型向かい飛車か、四間飛車の展開が予想されますが、 前者は4手目△3三角の展開と同様となり、後者の四間飛車型はかなり珍しい戦型と考えられますので、本講座では割愛します。
この第3章では、4手目△8四歩(第5図)の展開について、「VS居飛車型」と名付けて解説していきます。
そして4手目△3五歩および△3三角の展開については、「相振り飛車型」として第4章のほうで解説します。
さて第3章「VS居飛車型」の概要について、次回でもう少し説明します。
次回
次回
猫だまし戦法講座 第3章・第1節 対2手目△3四歩・VS居飛車型 概要説明 その2
4手目△8四歩(第1図)に対し、先手は悠然と▲3八玉!とすればOKです。続いて後手は普通△8五歩と突いてきますが、8四のまま保留してくることも考えられます。これについてはこの章の第4節で紹介します。▲3八玉に対する△8五歩には、ここでようやく▲7六歩(第2図)と角道を開けます。
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