MENU
西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

久保九段、4→3戦法で羽生九段に勝利 将棋日本シリーズ

駒
目次

久保利明九段 対 羽生善治九段

2020年6月28日に行われた将棋日本シリーズ、▲久保利明九段 対 △羽生善治九段戦。

棋譜と解説は、将棋日本シリーズのWebサイトまたは将棋連盟ライブ中継アプリで無料で観ることができます。


同日に行われていた第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局、▲渡辺明棋聖(棋王・王将)対△藤井聡太七段の一戦があまりにも衝撃的(藤井七段が強すぎるという意味で)だったため、本局は影が薄くなってしまいましたが、ビッグカードであることはもちろん内容的にも三間飛車党にとって勉強になる一局でした。

久保九段の4→3戦法

先手番の久保九段は、序盤早々に右辺の端歩を突き越す意欲的な構想を披露。

上述の将棋日本シリーズのWebサイトで無料公開されている久保九段の勝利インタビューによると、この構想は研究会では試したことがあるものの公式戦では初めて指したそうです。ベテランの域に入っている久保九段が、このタイミングで自身初の構想を披露するということに凄みを感じます。

その後、角交換四間飛車から三間に飛車を振り直す、4→3戦法を採用しました。

あわせて読みたい
石田流の基礎知識 4→3戦法とは 「4→3戦法」とは、3・4・3戦法に影響を受けた戸辺誠七段が発案した新手・新戦法です。3・4・3戦法と同じく、「後手番で石田流を目指す」という発想から生まれた戦法で、序盤の乱戦をできるだけ避け、より安定感を高めています。

超珍形からさばき形へ

将棋は中盤、羽生九段の角と銀にいじめられているうちに久保九段の飛車が位を取った端に避難する形になりました。端の位を活かした格好とも言えます。

さらには桂にも追い立てられ、飛車が隠居して玉と飛車が並ぶとんでもない珍形が完成しました。プロ公式戦の序中盤で、過去にこんな形が現れたことはあるのでしょうか?

ところがその後、久保九段は技を尽くして飛車を再び世に出すことに成功。中盤の出口あたりでは左辺の駒をすべてさばき切ってしまいました。

この中盤の指し回しは、振り飛車党、とりわけ石田流党にとって勉強になると思います。

久保九段、快勝

本譜は終盤の入り口あたりで羽生九段にまさかの一失があり、久保九段がほぼ無条件での角の奪取に成功。そのまま押し切って快勝しました。

久保九段の2回戦の対戦相手は、現在第5期叡王戦七番勝負で豊島将之竜王・名人の挑戦を受けている永瀬拓矢二冠。次の対局も楽しみです。

参考:評価値グラフ


※棋譜解析エンジン / 評価関数:
 YaneuraOu NNUE 4.89 / 振電改

この記事を気に入ったらシェアしよう
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次