第3期叡王戦、段位別予選の四段戦にて、杉本和陽四段が三間飛車を連続採用して連勝しました。
いずれも叡王戦のサイトで棋譜と動画を観ることができます。
目次
VS 横山大樹アマ戦
横山アマ戦では、序盤の駆け引きのすえ、先手石田流に(第1図)。
横山アマの駒組みが珍しく、用意の作戦だったのかもしれません。
さらに長い駆け引きが続いたあと激戦がはじまり、結果は杉本四段の勝ち。
VS 石田直裕四段戦
石田四段戦では、居玉のまま端歩を伸ばし、居飛車側の△3三角に対し▲3六歩(第2図)。
「久保システム」と呼ばれる形を採用しました。
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VS居飛車穴熊の基礎知識 三間飛車藤井システムとは
「三間飛車藤井システム」とは、居玉のまま駒組みを進める、△4三銀型ノーマル三間飛車の総合戦術です。もともとは居飛車穴熊対策として誕生しましたが、居飛車側の戦術の多様化にともない、対急戦、対左美濃などを含んだ総合的なシステムとして体系化されました。
これに対し石田四段は△4二角と引き、杉本四段は▲8八飛。
以下銀冠対ミレニアムとなりました(第3図)。
ガチガチに囲いあった後、長い戦いが繰り広げられ、150手を超える熱戦のすえ杉本四段の勝利となりました。
参考棋書(ミレニアム)
所司 和晴 毎日コミュニケーションズ 2001-10
まだまだ続く四段戦
杉本四段は次戦、増田四段と高野四段の勝者と対戦します。
今後の戦いにも注目です。
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