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振り飛車党ソフト・HoneyWaffle
文春オンラインに、コンピュータ将棋ソフト・ハニーワッフル(正式名称:HoneyWaffle)の開発者、渡辺光彦氏のインタビュー記事が掲載されました。
ハニーワッフルは振り飛車を指す「振り飛車党」のコンピュータ将棋ソフト。
私も昔から注目しており、コンピュータ将棋選手権(WCSC)28、29におけるハニーワッフルの戦いぶりを解説した記事も書いています。
WCSC28 振り飛車党・HoneyWaffle、三間飛車を多用し8位に【二次予選編】
第28回世界コンピュータ将棋選手権にて、初出場のHefeweizenが並み居る強豪を押し退け優勝しました。Hefeweizenをはじめ、ほとんど全てのコンピュータ将棋ソフトが居飛車党でした。一方で、振り飛車にこだわり続けたソフトがあります。それがHoneyWaffleです。
WCSC28 振り飛車党・HoneyWaffle、三間飛車を多用し8位に【決勝編】
本記事では、決勝リーグにおけるHoneyWaffleの対局を振り返ります。二次予選では、対戦相手の角頭歩戦法や居飛車誘導作戦などの変化球がありましたが、決勝リーグでは結果的にすべて真っ向勝負といえる序盤戦でした。
WCSC29 振り飛車党・HoneyWaffle、勝ち越すも二次予選敗退 優勝はやねうら王
第29回世界コンピュータ将棋選手権(WCSC29)は、既報の通りやねうら王の優勝で幕を閉じました。決勝に残った8チームは、いずれも居飛車党。そんな中、WCSC29にも振り飛車党として参戦したのがHoneyWaffleでした。
文春オンラインのインタビュー記事は、6ページにわたるロングインタビューになっており、例えば以下のような話題が取り上げられています。
トピックス
- 振り飛車ならぬ「不利飛車」の話
- コンピュータ将棋ソフトを作り始めたきっかけ
- コンピュータ将棋ソフトの仕組み
- 「HoneyWaffle」の名前の由来
- 振り飛車党ソフトの鍛え方
初手▲7八飛の可能性
三間飛車についても言及されており、以下のように語っています。優秀、と認識されているようです。
――最近はプロ棋士の対局で、初手でいきなり三筋に飛車を振る動きが流行しています。
渡辺 ああ、7八飛車、ありますね。「振り飛車が実は先手必勝でした」という答えが出たら、7八飛車が最善手である可能性は高いと思います。振り飛車の中でも最短距離で突っ走っていく手順ですよね。
他にも、飛車を振る位置は三間飛車が多いもののWCSC29では後手番のときすべて四間飛車だった、などのエピソードもあります。
補足と裏話
さらに、ご本人の個人ブログ(note)でインタビュー記事の補足や裏話も語られていて、こちらも面白い内容になっています。
私としては来年にちゃんと結果が出せるよう、引き続きやっていきます。
と書かれており、今後の活躍にも期待したいと思います。
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