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西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

山本博志四段、ノマ三からの石田流組み換えで勝利し二次予選進出 王座戦

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▲梶浦宏孝五段VS△山本博志四段

2019年1月21日に行われた第68期王座戦一次予選決勝、▲梶浦宏孝五段 対 △山本博志四段戦。

詳しい棋譜と解説は、将棋連盟ライブ中継アプリで観ることができます。

勝者が二次予選に進出する注目の一局で、先手番の梶浦五段は左美濃、後手番の山本四段はノーマル三間飛車△4三銀型からの石田流組み換えを採用しました。

居飛車穴熊または左美濃VSノーマル三間△4三銀型からの石田流組み換えは、今年度の定番中の定番です。

最近では、2019年12月12日に行われた第78期順位戦C級2組、▲高見泰地七段 対 △山本博志四段戦や、2019年12月20日に行われた第33期竜王戦6組、▲池永天志四段 対 △石川優太四段で左美濃VSノーマル三間△4三銀型からの石田流組み換えが現れました。

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飛車先突破に対する華麗な「いなし」

中盤戦、右銀の進出と角のにらみを組み合わせながら2筋突破を狙う池永四段に対し、山本四段はあれよあれよという間に左桂をさばきつつ相手の攻めをいなしてしまいました。棋譜を並べ返してみても不思議な手順で、居飛車党には読みにくい手順でしょう。もちろん棋力が低い私にも絶対に指せない手順です。

60手目は飛車を手順に前進させる覚えておきたい手筋。本局面を前にしたら私でも指せると思いますが、何手前からこのような手が見えるか、そして本局面を未来予想図として描いた手順を選択できるかが、さばける三間飛車が指せるか否かを分かつのでしょう。

山本四段、二次予選進出

中盤戦後半、いつの間にか銀得を果たしていた山本四段は、梶浦五段の端攻めを見切ってそのまま危なげなく勝利しました。

これで山本四段は王座戦二次予選進出が決定。そして、次戦は棋士編入試験五番勝負第3局、折田翔吾アマ戦です。今後の戦いにも注目したいと思います。

参考:評価値グラフ

Chart by Visualizer

※棋譜解析エンジン / 評価関数:
 YaneuraOu NNUE 4.88 / 振電改

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