目次
ついに発売
2019年3月に、初手▲7八飛戦法(第1図。「猫だまし戦法」とも呼ばれています)の棋書が発売になることがわかりました。
著者は、プロ棋界での初手▲7八飛戦法の先駆者、門倉啓太五段です。
過去に「将棋世界」2013年10月号の別冊付録「初手の革命“7八飛"戦法」(こちらも門倉啓太五段 著)としてリリースされたことはありましたが、フルサイズの単行本としては史上初となります。
新構想満載
帯には、以下のように書かれています。
自ら積極的に局面を動かせる新・振り飛車戦法!
①角道を開けたまま戦える
②相振り飛車で主導権を握れる
③絶対に早石田ができる
過去に本ブログを訪れたことのある方ならご存知の通り、この「三間飛車のひとくちメモ」には、「猫だまし(初手▲7八飛車)戦法講座」を掲載しています。
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【目次】猫だまし(初手▲7八飛)戦法講座
このページは、猫だまし戦法(初手▲7八飛戦法)講座の全記事へのリンクを一覧表示した、目次ページです。この目次へは、PCブラウザなどの大画面ではサイドバー、スマートフォンなどの小画面では画面下の方にあるリンクから、いつでもアクセスすることができます。
しかし、執筆したのは2003年〜2004年頃(一部2008年頃や2017年頃に加筆・修正)。2012年頃に門倉五段一人が指し始めて披露した構想や、ここ数年で鈴木大介九段、西田拓也四段など初手▲7八飛を指す棋士が増えてさらに広がった構想などは当然網羅できていません。
具体的には、私の講座では対抗形として升田式石田流か新鬼殺しかノーマル三間か、の選択肢を解説しましたが、2012年以降は▲7五歩と突かず低く戦う角道オープン三間飛車の構想が加わりました(例えば第2図、第3図)。
2003年頃は、角道オープン三間飛車はおろか角道オープン四間飛車、角交換四間飛車ですら無いに等しい存在。初手▲7八飛から石田流を狙うことしか考えていなかったため、第2図や第3図の指し方を知ったときには衝撃を受けたことを覚えています。図以下の指し方を知らない方は、必読です。
また、相振り飛車についても最新の構想が披露されているはずで、私にとってはこちらが最注目です。
▲7七飛戦法(無理やり早石田)も解説
さらには、▲7七飛戦法(第4図)の解説も掲載されています。
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奇襲戦法の基礎知識 ▲7七飛戦法とは
「▲7七飛戦法」とは、先手三間飛車に対して後手が真っ先に飛車先の歩を伸ばしてきたときに、▲7七飛と浮いて飛車先を受ける戦術です。門倉啓太五段は「無理やり早石田」と名付けています。狙いは、一手損してでも石田流に組むことです。
上述の別冊付録「初手の革命“7八飛"戦法」の後半でも、この▲7七飛戦法が少し解説されていますが、これを大幅に加筆修正した内容になっていることでしょう。
アマチュア向きの楽しい戦法なので、載っていたら本書発売後しばらく将棋対局アプリで▲7七飛戦法が流行するかもしれません(?)。
目次
目次は以下の通りです。
第1章 ▲7八飛戦法とは
第2章 対△8四歩の戦い方
第1節 角交換型
第2節 角交換拒否型
第3節 無理やり早石田
第3章 対△3四歩の戦い方
第1節 3手目▲4八玉
第2節 3手目▲6八銀
第4章 相振り飛車
第1節 ▲4八玉型対三間飛車
第2節 ▲4八玉型対向かい飛車
第3節 ▲6八銀型対三間飛車
第4節 ▲6八銀型対向かい飛車
第5章 実戦解説
実戦譜1 対藤森哲也四段戦
実戦譜2 対木下浩一六段戦
実戦譜3 対増田裕司六段戦
全三間飛車党必読
先手になったら絶対に指せる、初手▲7八飛戦法。いきなり三間飛車を明らかにする、究極の三間飛車LOVE戦法です。
三間飛車党は全員読みましょう。
追記:レビュー記事
レビューを書きました。
書籍の内容にも触れていますが、同時期にリリースされた動画編のほうをメインにレビューしています。
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動画「振り飛車の新機軸!初手▲7八飛戦法」講座編 ひとくちレビュー
3月22日に発売が開始された、「振り飛車の新機軸!初手▲7八飛戦法」。Amazonの棋書売上ランキングで1位を獲得しており、好調な売れ行きを見せています。この棋書が、将棋情報局にて、通常の書籍版の他に面白い販売のされ方をしています。それが「動画(講座編)」です。
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