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斎藤明日斗四段、プロデビュー
昨年(2017年)12月に行われた、第31期竜王戦6組ランキング戦、小倉久史七段 対 斎藤明日斗四段戦。
棋譜と詳しい解説は、将棋連盟ライブ中継アプリで観ることができます。
齋藤四段は、第61回奨励会三段リーグを突破し新四段となったばかりで、本局がデビュー戦。藤井聡太四段のプロデビューから1年後になります。
藤井四段が2016年12月24日のクリスマスイブに、同じく竜王戦6組で加藤一二三九段戦でプロ公式戦デビューしたのは記憶に新しいところです。
三間飛車穴熊 対 銀冠穴熊
小倉七段は、「下町流三間飛車」、「三間飛車新時代」の著書でもおなじみの、三間飛車の使い手です。
本局は三間飛車穴熊 対 銀冠穴熊(左美濃からではなく通常の居飛車穴熊から発展)の対抗形となりました(第1図)。
小倉七段は、昨年発売した「三間飛車新時代」の中で三間飛車穴熊を解説しています。7八の飛車を3八に移動して3筋から仕掛けていくのは、三間飛車穴熊の常とう手段のひとつです。
「三間飛車新時代」ひとくちレビュー
「三間飛車新時代」が、ものすごい勢いで売れているそうです。本記事では、この「三間飛車新時代」のひとくちレビューをお送りします。本書は、小倉久史七段とその弟子の山本博志奨励会三段の共著となっています。
と金攻め
実戦は第1図以下▲7四歩△同飛(△同歩は▲3四銀)▲7二歩!△9四歩▲7一歩成△9三桂▲7二と!(第2図)と進行。
最後の△7二とがこの場合の好手で、香を取りにいくよりも居飛穴の方へ進出を狙う方が勝ります。
この辺りでは振り飛車良しで両者の見解は一致しましたが、この後ゆっくりしていられない齋藤四段の決死の仕掛けに対し、小倉七段が受け間違い、そのまま後手の勝利となりました。
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