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西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

将棋世界2020年9月号で相三間飛車特集

相三間飛車
目次

相三間飛車のススメ

将棋世界2020年8月号巻末に掲載されている次号予告によると、8月頭に発売される将棋世界2020年9月号の戦術特集は相三間飛車(参考1図)です。

【参考1図は6手目△3二飛まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v王v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 王 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=6 △3二飛まで
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相振り飛車の基礎知識 相三間飛車とは 「相三間飛車」とは、先手・後手双方とも三間飛車に振る、相振り飛車の戦型のひとつです。初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩△3五歩▲7八飛△3二飛で相三間飛車になるのが一般的で、3手目▲7五歩を好む石田流党にとって、避けては通れない戦型です。

8月号巻末の次号予告では「相三間飛車のすすめ(仮)」となっていましたが、9月号表紙を見ると「相振り飛車のススメー妥協なき相三間飛車の攻防ー」が正式タイトルになったようです。

余談ですが、一昨日(7/16)に藤井聡太「棋聖」が誕生したばかりなのに、7/18時点の9月号表紙のイメージにはすでに「藤井聡太新棋聖 史上最年少タイトル!」の文字が。

準備万端だったようです(笑)。

講師は安定の戸辺誠七段

講師は戸辺誠七段。

戸辺七段は、過去にも著書「戸辺流相振りなんでも三間飛車」「石田流を指しこなす本 相振り飛車編」などの中で相三間飛車を詳しくていねいに解説してきており、今回の解説も高いクオリティが期待できます。

戸辺 誠 毎日コミュニケーションズ 2009-04-24

初手▲7八飛からの相三間飛車も?

戸辺七段の従来の相三間飛車の解説には無かったものとして、おそらく初手▲7八飛からの相三間飛車(参考2図)も解説されているのではないでしょうか。

【参考2図は4手目△3二飛まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v王v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 飛 銀 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 王 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=4 △3二飛まで

初手▲7八飛からの相三間飛車は実戦例が少なく、ほぼ定跡が未開拓の分野です。

昨年(2019年)夏に発売された「角交換相振り飛車 徹底ガイド」(杉本昌隆七段(当時)著)で初手▲7八飛からの相三間飛車が解説されていますが、戸辺七段がそこで解説されている内容とは異なる構想を披露する可能性は大いにあるでしょう。

追記:「令和モデル」を解説

発売された将棋世界2020年9月号を読んでみたところ、残念ながら初手▲7八飛からの相三間飛車の解説は載っていませんでした。

その代わり、▲7五歩・△3五歩型の相三間飛車にて、これまで発売されてきた相振り飛車本では解説されていなかった(注:私調べ)「令和モデル」と呼ぶ新たな戦術の解説が載っていました。

やはり相振り飛車の世界にはまだまだ未開の地がありそうです。勉強になりました。

(追記ここまで)

役立つプロの相三間飛車実戦手筋

さらに付録は、石本さくら女流初段による次の一手「役立つプロの相三間飛車実戦手筋」。

相三間飛車含め相振り飛車は手将棋・力戦になりやすいので、プロの実戦から手筋や構想を学ぶのは勝率アップにとても効果的です。

発売を楽しみに待ちたいと思います。

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