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竹内四段、猫だまし戦法(初手▲7八飛戦法)を採用
第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選、竹内雄悟四段 対 藤井聡太四段戦。
本局の棋譜と解説は、朝日杯将棋オープン中継サイトで観ることができます(2017年8月時点)。
公式戦3度目となる両者の対戦で、先手・竹内四段が猫だまし戦法(初手▲7八飛戦法)を採用しました。
そこから、猫だましらしい角道を止めない形のまま進んで第1図。
ここで藤井四段が△7七角成と指し、以下角交換向かい飛車穴熊 対 左美濃の戦いとなりました(第2図)。
横山 泰明 毎日コミュニケーションズ 2011-08-25
藤井四段は、速い決戦が起こりうる居飛車VS振り飛車の対抗形では、この△3一玉型左美濃をよく用いる傾向があるように思います。
第2図以下、▲8六歩から開戦します。
端の攻防
飛車の交換と打ち合い、そして中央での攻防のあと、端の攻防に移ります。
第3図以下、△1六同竜!▲2八金打!△1八竜!▲同金△1六香(図省略)と進行。力のこもった凄まじい応酬です。最後の△1六香は先手の歩切れを突いています。
ここからさらに50手近く玉頭戦が続いたすえ、146手で藤井四段の勝ちとなりました。個人的には、銀冠の端玉(本局では1三の位置)でのしのぎ方が非常に勉強になる一局でした。
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