ノーマル三間飛車の戦術書
2017年10月17日に、「三間飛車新時代」という戦術書が発売になることがわかりました。
10月発売予定の「三間飛車新時代」、予約始まりました!小倉七段と弟子の山本三段の共著という異色の一冊。三間飛車の最新形を完全網羅しています。|将棋情報局 #将棋情報局 https://t.co/4eMLK9pJ5n
— マイナビ出版・将棋担当 (@mynavi_shogi) 2017年8月24日
角道を止める、いわゆる「ノーマル三間飛車」からスタートする序盤からの、いくつかの戦法(後述します)を解説しています。
居飛車穴熊に苦しめられているノーマル三間飛車党の方々にとっての、救済の書になるかもしれません。
著者は小倉久史七段と山本博志三段
著者は、三間飛車党にはおなじみの「下町流三間飛車」で知られる小倉久史七段と、そのお弟子さんの山本博志三段です。
山本三段は、奨励会三段リーグで実際にねこだまし戦法(初手▲7八飛戦法)を多用している三間飛車党のようです。今年の第48期新人王戦でも、阿部光瑠六段にねこだまし戦法を用いて勝利しています。
ちなみに、三段リーグを1期抜けした藤井聡太四段ですが、そのときの成績・13勝5敗の「5敗」のうちの1敗は、山本三段から喫したものです。
山本三段は厳しい三段リーグで戦っている最中、執筆活動に加わるのは大変だったと思いますが、ぜひ三段リーグを勝ち抜き四段に昇段してほしいものです。
トマホーク、表舞台に立つ
書籍の内容紹介から一部を引用します。
▲4六銀型石田流、トマホーク、三間飛車穴熊など最新形を網羅したファン必見の一冊です。
2017年8月時点でまだ目次が公開になっていないのでわかりませんが、「など最新形」と書いてあるので、上記3つの戦法以外も取り上げられるのかもしません。
▲4六銀型石田流はあまりなじみがないので注目ですが、それよりも注目すべきは、「トマホーク」が載っている点です。
タップダイスさんが自身のWebサイトやKindle電子書籍で解説しているトマホークですが、プロ棋士が公式に言及したことで、他のプロも追随するかもしれませんし、知名度は格段にアップしていくことでしょう。
全552ページにもおよび、一般的な定跡書と比較して解説文の文字サイズと局面図のサイズが小さく、ものすごい密度の濃さです。
今のうちにトマホークについて知っておきたい方は、上記Webサイトや解説書(Kindle Unlimited対象です)を参照してみるとよいでしょう。
コメント