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ノーマル三間飛車党・山本博志新四段
昨年の「三間飛車新時代」(小倉久史七段と山本博志三段の共著)リリースの頃から、本ブログで注目し何度か紹介してきた山本博志三段。
この山本三段が、第63回奨励会三段リーグで13勝5敗の成績をあげ、四段に昇段しました。
おめでとうございます。
得意戦法
ノーマル三間飛車
得意戦法として「ノーマル三間飛車」(角道を止める三間飛車)と回答。
わざわざ「ノーマル」を付けているところにこだわりを感じます。
奨励会時代の代表的な対局
奨励会時代の山本三段の対局の中で、最も有名なのは第59回奨励会三段リーグでの藤井聡太三段戦です(第1図)。
藤井三段の居飛車穴熊に対し、トマホークを採用して勝利した一局で、将棋情報局で紹介されています。
本ブログでも取り上げました。
山本博志三段はトマホークで藤井聡太四段に勝利していた 第59回奨励会三段リーグ
将棋情報局にて、小倉久史七段と山本博志三段の共著「三間飛車新時代」の目次が公開されました。この記事では、トマホークの大まかな狙いと手順、そして成功図も紹介されています。この中で、山本三段が藤井聡太四段に勝った1局では、山本三段がトマホークを採用していたことが明らかになりました。
その次に有名なのは第48期新人王戦での阿部光瑠六段(第45期新人王)戦でしょう(第2図)。
阿部六段の銀冠穴熊に対し、ノーマル三間飛車から中飛車への転換作戦で勝利した一局で、三間飛車新時代に自戦記が載っています。
この例にもれず、山本三段のノーマル三間飛車はプロ棋士や奨励会員に大きな影響を与えてきたと考えられます。
そして現在のプロ棋界での三間飛車ブームに繋がっているのでしょう。
「三間飛車新時代」のまえがきに、山本三段は以下のように書いていました。
プロ棋士になるという夢がまだかなっておらず、手順前後とのご指摘もあるかとは思いますが、必ずプロになって三間飛車の魅力をお伝えできるような将棋を指したいと思います。
念願の四段昇段を果たし、表舞台でその戦いぶりを心置きなく披露できるようになった山本四段を、本ブログではこれからも応援していきたいと思います。
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