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本筋の△6六歩
第1図は、前々回の第2図から本筋の③△6六歩とした局面です。
後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v香|一 | ・ ・ ・v飛 ・ ・v王v銀 ・|二 |v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・v銀 ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 銀 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七 | ・ ・ 飛 ・ 金 ・ 銀 王 ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:角 歩 手数=24 △6六歩まで
本ケースでは本筋でない▲6八歩
ここから、その2の第2図~第3図と同様▲6八歩と低く受けたあと8筋に展開して戦う構想(参考1図)も考えられます。
後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一 | ・ ・ ・v飛 ・v金v王 ・ ・|二 |v歩v歩v歩 ・v歩v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・v銀 ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ 歩 歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 ・ 銀 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七 | ・ 飛 ・ 歩 金 ・ 銀 王 ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:角 手数=29 ▲8八飛まで
しかし、その2の第2図~第3図の展開に比べ参考1図は先手の手が遅れています。先手から角交換しているため、後手の銀が手順に2二に進めていることと、逆に先手の飛車は7八から8八へ手順に動けていないからです。
そのため、▲6八歩よりも飛車を回る手のほうが勝ります。
第1図以下の指し手
▲6八飛 (第2図)
後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v香|一 | ・ ・ ・v飛 ・ ・v王v銀 ・|二 |v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・v銀 ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 銀 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七 | ・ ・ ・ 飛 金 ・ 銀 王 ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:角 歩 手数=25 ▲6八飛まで
本筋の△4五角▲9八角の前に
第2図からは△4五角と打つのが本筋で、それに対し▲9八角(参考2図)と打ち返すのが習いある手筋です。
後手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v香|一 | ・ ・ ・v飛 ・ ・v王v銀 ・|二 |v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・v銀 ・v角 ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 銀 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七 | 角 ・ ・ 飛 金 ・ 銀 王 ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:歩 手数=27 ▲9八角まで
この進行については第3節で説明することにし、その前に第2図から△5四角と打って△7六銀を狙う変化と、先手陣を押し込んだことに満足して△3三銀と手を戻す変化について説明しておきます。
まずは△5四角と打ってくる変化について説明します。次回に続きます。
次回
次回


VS右四間かんたん講座 第3章・第2節 ▲9八角までの指し手 その6
前回の第2図から、本筋の△4五角ではなく△5四角と打って迎えた第1図。△7六銀と出られるようにした一手で、▲同銀△同角から△6七歩成(または△6七銀打、△5八角成〜△6七銀打など)で6筋から殺到する狙いがあります。これに対しては2つの対応方針があり、どちらでも振り飛車が十分に戦えます。
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