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西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

VS右四間かんたん講座 第2章・第3節 VS超急戦 いきなり△6五歩・▲8八同銀型 その2

右四間飛車
目次

▲5五角の変化

前回第2図から▲6四歩△6二飛と進んだところで、▲6三角の代わりに▲5五角(第1図)という手も成立しそうです。類似局面でも応用が利きそうなので、紹介しておきます。

【第1図は13手目▲5五角まで】
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v王v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 角 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・v角 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 銀 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 王 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
手数=13 ▲5五角まで

第1図以下、角成りを受ける△2二銀に対し、慌てて▲6三歩成△同飛▲2二角成と進めるのは △4九角成!▲同玉△6九飛成!のカウンターを食らうので無理ですが、数手先を読んだ面白い指し回しがあります。

第1図以下の指し手
      △2二銀
▲6八飛!?△8九角成
▲6三歩成 △6七桂
▲4八玉  (第2図)

【第2図は19手目▲4八玉まで】
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v王v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v飛 ・ ・ ・v銀 ・|二
|v歩v歩v歩 とv歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 角 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・v桂 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 銀 ・ 飛 ・ 王 ・ ・ ・|八
| 香v馬 ・ 金 ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
手数=19 ▲4八玉まで

強気な▲6八飛

△6七桂と王手で飛車道を止められるので▲6八飛は成立しない、と読みを止めてしまいそうですが、よく考えると▲4八玉と逃げたあと後手はと金を取れません(▲2二角成がある)。

戻って、△8九角成のところ△4五角成にも、▲6三歩成(これを後手は取れない)△5五馬▲6二歩成△同銀(金)▲8五飛(参考図)のように竜を作れるので、 先手面白く戦えそうです。

【参考図は21手目▲8五飛まで】
後手の持駒:角 歩 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v王v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v銀 ・ ・ ・v銀 ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ 飛 ・ ・v馬 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 銀 ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 王 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
手数=21 ▲8五飛まで

次回は、△8八角成▲8八同銀に対し②△4五角とする変化について説明します。

次回

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