豪快にさばく!石田流三間飛車
2017年10月に始まり2018年3月まで続くNHK将棋フォーカス内の将棋講座、「カズトシ流 主導権をにぎる振り飛車」(講師は佐藤和俊六段、聞き手は室谷由紀女流二段)。
2018年2月のテーマは、「豪快にさばく!石田流三間飛車」です。
NHK将棋講座テキストも発売中です(私はKindle版を購入しました)。
2017年10月のテーマ「後手番で緩急自在 三間飛車藤井システム」以来の、三間飛車党必見のテーマとなりました。
なお、2017年11月、12月のテーマは「先手中飛車」、2018年1月のテーマは「後手向かい飛車」でした。
NHK将棋講座テキスト2月号の巻末に載っている次号予告によると、3月のテーマは「自戦譜で総括!(仮)」とのことなので、半年間の「カズトシ流」講座を整理すると、三間飛車が2ヶ月分、中飛車が2ヶ月分、向かい飛車が1ヶ月分となります。
意外なことに四間飛車はありませんでした。
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各回のひとくちメモ
「豪快にさばく!石田流三間飛車」で解説されている石田流は、3手目▲7五歩(第1図)から始まる先手石田流です。
各回について、簡単に紹介します。
2月4日放送 基礎知識
3手目▲7五歩に対する後手の4手目には様々な種類がありますが、それぞれのオープニングについて簡潔に解説されます。
石田流のオープニングが怖くて指せない級位者の方には必見でしょう。
2月11日放送 9七角型の攻め
「居飛車穴熊+△5三銀型」、「銀冠+△6三銀型」に対する石田流本組からの攻め方が解説されます。
2月18日 7七角型の攻防
「銀冠穴熊+△5四歩型」、「左美濃+△6三銀型」に対する▲7七角型石田流からの攻め方が解説されます。
後者は他の定跡書で見たことのある形が主に解説されますが、前者は全く見たことがなく、級位者の方はもちろん有段者、高段者の方にも一見の価値ありです。
2月25日 乱戦編
4手目△4二玉に対し▲7八飛(第2図)とする形と、4手目△1四歩に対し同じく▲7八飛(第3図)とする形について解説されます。
いずれも居飛車側が望むなら乱戦になる形です。
5手目に無難に▲6六歩と角道を止めておけば乱戦にならずにすむところを、佐藤六段があえて▲7八飛をテーマに選んだのは、視聴者の方々に乱戦に対する耐性を身に付けて強くなってほしい、という思いがあるからではないでしょうか。
石田流使いになるために
石田流は、妥協した手ばかり指していると戦機を逃したり、相手に堅い囲いに組まれたりして作戦負けにおちいりがちです。
「豪快にさばく!石田流三間飛車」では、様々な仕掛けのパターンが解説されます。
本講座を観れば、乱戦を怖れず積極的に戦える石田流使いになれるのではないでしょうか。
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