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居飛車穴熊を苦にしない鈴木大介九段
第76期順位戦B級2組、▲中村太地王座 対 △鈴木大介九段戦。
棋譜と解説は、将棋連盟ライブ中継アプリで観ることができます。
先月王座のタイトルを獲得し、ノリに乗っている中村王座の居飛車に対し、鈴木九段はノーマル三間飛車を採用(第1図)。
ここから中村王座が居飛車穴熊を目指したのに対し、それを阻止することなく自然に石田流に組み替える戦術を選択しました(第2図)。
囲いはオーソドックスな美濃囲いです。
鈴木九段は、十八番であるノーマル四間飛車を採用したときに、相手に居飛車穴熊に組まれるのを苦にしないタイプ。
三間飛車を採用した本局も同様であり、棋風が如実に表れています。
関連棋書
鈴木 大介 毎日コミュニケーションズ 2006-10-01
本局の形とは異なりますが、石田流 対 居飛車穴熊の戦い方の解説が載っています。
華麗なるさばきと居飛穴攻略
結果は鈴木九段の快勝。
有料棋譜であるため手順や局面の掲載は控えます。
中盤戦での穴熊を薄くしながらのダイナミックなさばきと、終盤戦での繊細な手筋を駆使した穴熊崩しは必見です。
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