目次
8筋逆襲
本節では、前節第3図から▲7七角(本節第1図)とした場合について解説します。
第1図以下の指し手
△8二飛
▲8四歩 △3三桂
▲8八飛 △7二銀 (第2図)
▲7七角に対し、後手は2二の銀を守る△8二飛の一手。
続いて▲8四歩と垂らして歩成を狙います。
△3三桂のところは△3三銀もありますが、▲3三角成から▲8三銀と攻めてくる筋が見えているため、居飛車側にとってはやや気が進まないか。
なお、先後は違いますが、「島ノート」(島朗九段 著)194~199ページ辺りで述べられているゴキゲン中飛車からの▲7七銀の変化(参考1図)の場合は、以下の手順で「居飛車も十分に戦える」と書かれています。
参考1図以下の指し手
△2二飛
▲3八銀 △7七角成
▲同 桂 △2七銀
▲同 銀 △同歩成
▲7八飛 △3八と
▲同 飛 △2九飛成
▲3九飛!? (参考2図)
詳しくは「島ノート」を参照下さい。
しかし本譜の場合は玉が3八におり、振り飛車側陣形の安定度が違う(△4五角打の筋もない)ので、ゴキゲン中飛車の変化に比べて振り飛車側が面白く戦えるのではないでしょうか。
△3三桂には持久戦
戻って△3三桂の場合は、質駒が桂なので▲3三角成からの速攻策はさすがに無理。
したがって、駒組み戦に進むのが一般的です。
第2図からは、以下のような展開が考えられます。
第2図以下の指し手
▲6八銀 △4二玉
▲5六歩 △3二金
▲5七銀 △2四歩
▲4六銀 △2三銀
▲3六歩 (第3図)
先手としても玉頭なだけに怖いところですが、それ以上に桂頭狙いが厳しいといえるのではないでしょうか。
次節では、第1図の▲7七角に代えて▲8八飛とする展開について解説します。
次回
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猫だまし戦法講座 第3章・第3節 対2手目△3四歩・VS居飛車型 ▲8八飛の変化 その1
本節では、前々節第3図から▲8八飛(本節第1図)とした場合について説明します。この飛車ぶつけのほうが、前節で説明した▲7七角よりも勝ると私は考えています。これに対し、△8八同飛成とした場合については本節の最後に述べます。本譜は、後手が△8七歩と飛車交換を避けてきた場合です。
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