MENU
西田拓也五段の石田流組み換え 対 伊藤匠五段の居飛車持久戦

VS右四間かんたん講座 第3章・第1節 基本形までの指し手 その3

右四間飛車
目次

△5四銀・△6二飛・居玉での仕掛け

第1図は、前回の第2図から△6五歩と突いてきた局面です。

【第1図は14手目△6五歩まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v王v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・v飛 ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v銀 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 飛 銀 金 ・ 王 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=14 △6五歩まで

居玉とはいえ△5四銀+△6二飛の構えからの攻めは恐ろしいところですが、受け切ることができます。

第1図以下の指し手
▲6五同歩 △同 銀
▲6三歩!  (第2図)

【第2図は17手目▲6三歩まで】
後手の持駒:歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v王v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・v飛 ・ ・ ・v角 ・|二
|v歩v歩v歩 歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・v銀 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 飛 銀 金 ・ 王 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=17 ▲6三歩まで

カウンター・▲6三歩

手順中、△8八角成▲同飛の交換が入っていても同様です。 最後の▲6三歩がカウンターの好手。

第2図以下△6三同飛には、▲2二角成△同銀▲8二角で香得して振り飛車良し。代わって△8二飛には。

第2図以下の指し手
      △8二飛
▲2二角成 △同 銀
▲7七銀  △5四銀
▲6八飛  (第3図)

【第3図は23手目▲6八飛まで】
後手の持駒:角 歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v王v金 ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v銀 ・|二
|v歩v歩v歩 歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v銀 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 銀 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ 飛 金 ・ 王 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=23 ▲6八飛まで

▲7七銀から▲6八飛

角交換から▲7七銀とし、▲6八飛を見せれば、後手は銀を撤退するよりありません。▲6七銀ではなく▲7七銀と上がるのが対右四間でよくある筋で、▲6八飛と寄ったときに飛車筋が通るのがメリットです。

一方、▲6三歩の効果で後手は6筋になかなか飛車を戻すことができず、応援が効きません。この▲6三歩は、対右四間でよく生じるたたきですので、狙い筋の1つとして心に留めておくと良いでしょう。ただし常に有効なわけではないので注意。

というわけで、後手は第1図から仕掛けることはできず玉を移動することとなり、 一方で先手は美濃囲いがぴったり間に合います。なお穴熊に組むのは、手数がかかるため無理です(特に▲1九玉と引いた局面は、2七の地点に利きが無くなり最悪)。

基本図に到達

結果、基本形である第4図に到達します。

【第4図は17手目▲3八銀まで】
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・v飛 ・ ・v王v角 ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・v歩v銀 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 飛 銀 金 ・ 銀 王 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=17 ▲3八銀まで

以上で、第1節「基本形までの指し手」を終わります。

基本形からの指し手については、第2節として次回から説明していきます。

次回

講座の目次に戻る

この記事を気に入ったらシェアしよう
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次